ここしばらく、沖縄を拠点に活動を続けるやちむんにハマっている。先日もオークションでアルバム「プリン」と「青春の落とし前」を入手し、聞いているが、なんか会社生活でストレス溜まる中、心にずしっとくる歌詞とメロディだなと感じている。
その入手したアルバムには未収録なのだが、「首里激情」という曲がある。沖縄の首里にあり、2022年6月に館長急死のために閉館してしまった沖縄最古の劇場「首里劇場」のことを歌った楽曲なのであるが、この曲、なぜかYouTubeにやちむんの奈須重樹の盟友でもあり、「一生売れない心の準備はできてるか」の映画の監督でもある當間早志が監督したビデオクリップと、「首里劇場ノスタルヂア」という短編ドキュメンタリーを監督した平良竜次が監督したライブ映像が存在しているのである。
どちらも再生回数が多いわけでもないのだが、聞いているとなんかじわじわと歌詞が心に沁みてくる。まさに首里劇場のことを見たまんま歌にした楽曲で、それ以上解釈のしようもない曲であるが、これがある意味名曲であるとすら思えるから不思議である。
それは、沖縄最古の劇場であり、やちむんのライブが何回か開かれた会場でもあるという縁にも通じるものがあるような気がしてならない。僕個人としては、この映画館で一度映画を観てみたかったなという思いもあり、それがこの楽曲に寄り添う姿勢になっているのかもしれない。沖縄の映画館で他に見てみたい映画館といえば、那覇の桜坂劇場も候補には上がるが、こちらの劇場は中江裕司が存続に奔走したという話も聞いている。映画ファンとしては、やはり感傷めいた部分があって、「首里激情」という楽曲にハマる原因になっているのかもしれない。
追記
上の記事を書いた後、YouTubeで「首里激情」をキーワードで探したら、やちむんの公式映像としての「首里激情」も存在することがわかってしまった。その他にも観客が撮ったらしいライブ映像等もあるようで、奥深いなと思ったり。
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