2023年2月4日、福岡市天神の「KBCシネマ」で、「戦場のメリークリスマス 4K修復版」を見てきた。過去にも何回か見ている作品ではあるが、今回4K修復版を鑑賞して、改めて作品の素晴らしさを再確認したところである。
そうなると、原作本が読みたくなってくる。この「戦場のメリークリスマス」の原作本である「影の獄にて」は、新装版になった「戦場のメリークリスマス 影の獄にて 映画版」の方を2009年にたまたまネットで見かけ、入手して読んではいるのだが、その本自体が実家にあるので手元になく、すぐには読み返せない。それで、ネット書店に在庫あるなら、買い直してもいいかなと思って、いくつかのネットショップを探してみた。
しかし、そのネットショップも在庫がないどころか、中古扱いで元々の価格の10倍以上する価格で取引されているのを知った。おおよそ13000-15000円程度だろうか。今回の最後のロードショーをきっかけに原作を読みたい、という人も何人かいて、中古価格の高騰に驚き、「復刊ドットコム」に復刊のお願いをしている人を何人も見た。
少し調べてみると、「影の獄にて」を出版していた出版社が倒産してしまったのが絶版の要因であり、他の出版社が手を出さないのも、何か問題があるように思える。紙の本自体の売れ行きが落ち込んでいる、という話も聞いているので、売れ行きが小規模になってしまう「影の獄にて」の再出版には課題が大きすぎるのかもしれない。
ということで、気軽な気持ちでネットショップを検索した僕だが、実家に置いてある新装版の「戦場のメリークリスマス 影の獄にて 映画版」が貴重な品物になってしまった。次に実家に帰るのは会社の夏期休暇の時かなと思っているが、その時まで原作本は読み返せないなと、再認識している。
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