レビューの詳細は、ザ・ロストシティ(HD/Netflix)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。
前から気にはなっていたこの「ザ・ロストシティ」ではあるが、Netflixのカタログを見ていたら、HD画質ながら配信されているのを発見し、しかも配信開始当初は5.1chサラウンドしかサポートしていなかったのが、途中からDOLBY ATMOSでサラウンドサポートを始めてしまったので、AppleのiTunes Moviesの4K/DOLBY VISION/DOLBY ATMOSの作品を買うより金銭的にも得かなと思い、あえてNetflixで視聴した次第。
どうもNetflixのカタログを見ていると、他社買い付けの映画の一部がDOLBY ATMOSの仕様で配信され始めているようで、これまでNetflixオリジナル映画やドラマだけがDOLBY ATMOSの仕様だったものから変わってきているようである。また、他社買い付け映画の一部は4K UHDで配信されているのもあり、Netflixのプレミアムプランで2000円も払って4K UHDやDOLBY ATMOSの仕様で配信されているのがNetflixオリジナル映画やドラマだけだったものから徐々に変わりつつあるように感じる。
それで、今日「ザ・ロストシティ」を見たのだが、内容は緩いコメディ映画であり、冒険物を期待していた僕的には少し肩透かしにあった気分である。サンドラ・ブロック主演というところから派手なアクションを期待すべきではなかったかな、とは思っている。
ただ、コメディとして見るならば、それなりに面白い。サンドラ・ブロック演じるロレッタという女流作家が誘拐され、失われた都市での秘宝を探すという命令を受ける様と、ロレッタを救出するべく動く頼り甲斐のない男アランとロレッタの諍いをしながらの脱出劇は、緊迫感がない分笑えるものになっている。
それに、ロレッタを誘拐するアビゲイルというヴィランを演じたのが「ハリー・ポッター」シリーズで有名なダニエル・ラドクリフなので全然ヴィランらしくないし、最初アランと一緒にロレッタ救出に動くジャックを演じたのがなぜかブラッド・ピットなので、変なところで人気俳優を無駄遣いしている映画だと思う。
他社買い付け映画なので、この作品は2K/SDRでの提供にとどまっているが、解像度としてはそんなに不満なく、色彩も豊かで魅力的なので、それなりに美しいジャングルの映像を提供している。
音響はDOLBY ATMOSなのだが、ラウドネスがかかっているのか、そんなに迫力はない。環境音にしろ、BGMにしろ、イマーシヴなサラウンドというわけでもなく、自分の前方に音が広がる感覚である。要所要所ではオブジェクトが配置されたり、頭上で音が鳴ったりするので、ATMOS効果が全くないわけでもないのだが。
まあ、何も考えずに娯楽を楽しみたい向きには悪くはない映画だとは思う。
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