かなり前に、「Apple TV 第4世代でNASの動画、音楽を再生する方法」で、Apple TV HDにおいてNASに記録してある動画、音楽ファイルを視聴するためのアプリの紹介をしたことがある。当時からApple TVも代替えを行い、NASも切り替えたので、現時点でApple TV 4KでNASの動画を視聴する方法を改めて書いておきたい。
といっても、Apple TV 第4世代の時そう大きく変わっているわけではない。というか、Apple TV 4Kの現在では、おそらくInfuse一択になるのではないかと思う。Infuseは基本無料のアプリではあるが、4K/DOLBY VISIONの動画ファイル再生に対応しているばかりか、昔のYouTubeの動画フォーマットだったflvファイルなど複数のフォーマット形式に対応しているので、これをインストールしておけば、あまり困らないのではないかと思う。ただし、DOLBY DIGITAL、DOLBY ATMOS、dtsなどのフォーマットを再生するには課金が必要である。月100円前後のサブスクリプションなので、負担は大きくはないとは思うが、DOLBY DIGITALやDOLBY ATMOS、dtsなどの音声フォーマットを再生しようと思っていたならば、出費は必要と思った方がいい。
その他のメディアアプリだと、有料購入したMrMCをこれまで使っていたが、実はMrMCはWindowsの通信プロトコルであるSMB v.1しか対応していないので、最近のNASだとSMB v.1を無効化されているので、使い勝手は悪くなっている。とりあえずNASのDLNA経由で使えなくもないが、ファイルによってはアプリが落ちたりするし、ここ2年ほどアプリの更新もないので、あまりお勧めできない。
VLCもどんな動画ファイルでも再生できるが、実はHDRやDOLBY VISIONには対応していないので、iPhoneで動画を撮影してNASに入れて管理しようとする向きには全く向かない。色彩がSDRに落ちるので効果が最大限発揮されない。しかし、HDRやDOLBY VISIONを考慮しなければ、候補に入れてもいいのではないかと思う。
以前の記事ではFileExplorer Free for TVというアプリを例に挙げていたが、現在はFE File Explorer Proという有料アプリになっていて、現時点で700円する。で、これの使い勝手がいいのかは課金しないとインストールできないので試していない。説明だと多くのファイルに対応はしているようだが、HDRやDOLBY VISIONに対応しているのかどうかが不明である。なので、これもお勧めできるものではない。
今回、NASを買い替えたこともあり、NASとApple TV 4KにPlex ServerとPlexクライアントアプリをインストールして、NASの動画を見ようとテストしてみたが、これもDOLBY VISIONのプロファイルに制限があるので、実は不向きである。NASにサーバーをインストールする手間や、Apple TV 4Kにアプリを導入するのに手間がかかるので、これもお勧めできない。
ということで、結局使えるのはInfuseだけになっているのが現状である。ちなみに、音楽の方は、ハイレゾ音源をApple TV 4Kでは再生できないので、今回Apple TV 4Kでの再生は諦めて、AVアンプダイレクトでのハイレゾ再生に特化している。なので、音楽は考慮していない。多分、VLCをインストールしておけば、ハイレゾにはならずとも、音楽ファイルも色々再生はできるとは思う。
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