ここ数年、沖縄に旅行に行くことが多い。それも今まで観に行ったことのない場所を見に行っていた。
ただ、沖縄本島の南部戦跡回りはしてこなかった。僕が初めて沖縄に旅行に来た1992年の春に一度だけ南部戦跡巡りをしたことはあるが、それ以降行くことがなかった。気が重くなるのも理由の一つだが、南部の公共交通機関の便が悪くて訪問しづらい、という理由もあった。僕は車を運転できないので、バスで行くしかないからである。
それでも、今回沖縄に行くにあたり、ひめゆりの塔ぐらいは見学しようと思った。近年中国脅威論が台頭して、沖縄にばかり軍事負担が増えていることに違和感を感じていたため、太平洋戦争の犠牲の場であるひめゆりの塔を見学して、自分の立ち位置を確認したかった。
今朝の早い便で福岡から那覇に入り、ゆいレールと路線バスで那覇空港からひめゆりの塔まで移動した。時間はかかったが、今日は那覇泊まりなので、あまり時間を気にせず昼前にひめゆりの塔まで到着した。
ひめゆりの塔は近年来館者が減っている、という話をネットで見かけたが、僕が行った時には修学旅行生たちが大挙して押し寄せていて、結構人は多かった。ひめゆりの塔の前で改めて犠牲者への追悼を行った。
資料館は1992年に見に行った時には、ひめゆり学徒隊の方々の貴重なお話を生で聞けたものだが、コロナ禍と生き残りの方々の高齢化により、直接お話を伺うスタイルではなくなっていた。代わりにビデオで貴重な証言を残していて、ビデオを見ることで、いかに戦争が悲惨かを伝えるスタイルになっていた。
僕自身は戦争反対論者であり、今の自民党のやり口には反対しているが、ひめゆりの塔を31年ぶりに再訪したことで、自身の論理が間違っていないことを再確認できた。それは大きな収穫だと思う。
中国に対しても、武力増備ではなく、対話で解決すべき、というのが僕の考えであり、それは僕が好きなドラマ「スター・トレック」のテーマにも通じているところはある。中国脅威論=沖縄武力増強論を唱える人々は、改めて沖縄南部戦跡巡りをして、本当にそれが正しいか考え直す必要があると思う。
ひめゆりの塔以外にも南部戦跡巡りは行ったが、それは別のサイトでまとめて書きたいし、動画も撮影しているのでYouTubeに動画を編集してアップしたいと考えている。
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