1時間喋り続けて疲労

普段、僕が話をする時間は非常に少ない。一人暮らしをしているうえに、仕事も在宅勤務が中心で、同僚と雑談を交わす機会がほとんどない。たまに出社することがあっても、職場がフリーアドレス制であるため、近くに同僚が座ることは少なく、結果的に会話をする機会はほぼ皆無だ。

母の認知症の介護のため横浜に戻り、実家に帰る機会は増えたが、母を亡くした今となっては、実家に行っても父の思い出話を聞くだけで、僕自身が話すことはほとんどない。こうした状況が続いた結果、自然と喋ることが少なくなり、さらに喋ることへの苦手意識が増している。

加えて、以前受けた脳の検査で、年齢相応の脳梗塞がいくつか見つかったことも影響しているのか、以前より話すのが下手になっていると感じる。呂律が回らないことを父や弟に指摘されると、ますます話すのが嫌になり、話す機会はますます減っていった。

そんな中、今日の午後、仕事で1時間にわたって、僕の担当している業務を同僚に説明し、その業務を代行できるよう指導する場面があった。僕にとっては普段から機械的に行っている作業だが、同僚にとってはその作業の目的すら理解できていない様子だった。そのため、作業の背景や手順を、1時間喋りっぱなしで説明することになった。

説明している間は集中していたため疲労を感じなかったが、1時間を過ぎても説明が終わらず、これ以上続けてもキリがないと判断して一旦切り上げた。その瞬間、どっと身体的な疲労感が襲ってきた。喉は異様に渇き、説明が終わった直後にペットボトルのお茶を一気に飲み干してしまうほどだった。

それでも疲労は簡単には取れず、立ち上がって体をほぐしたりしているうちに次の会議が始まった。会議終了後、寒い中でアイスクリームを食べ、好きな音楽を聴いて、ようやく少し疲労感が和らいだ。

日常的に喋るという基本的な行為を怠っていると、思いのほか身体に負担がかかるものだと痛感した。iPhoneのヘルスケアで健康状態をチェックすると、標準値を示している項目もあるが、平均値を下回る項目も見受けられる。全体的には年齢水準よりも多少劣る身体状態にあるようだ。今後は、改めて自分の健康について真剣に考えなければならないのだろう。

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