機動戦士Vガンダム 第19話「シャクティを捜せ」

ベスパとリーンホースの戦いのさなか、宇宙に投げ出されてしまったシャクティやスージィは、ベスパの偵察艇に助けだされる。そして身元調査の結果、シャクティはザンスカール帝国の女王マリアの娘であり、クロノクルの姪に当たることが分かる。一方リーンホースに残されたカルルマンのほ乳瓶から、シャクティたちが密航していたことをウッソたちは知り、独自に宇宙を探索する。しかしそこにベスパの艦隊と遭遇し、戦闘状態に陥るのだった。

ウッソの両親がザンスカール帝国に対抗するリガ・ミリティアという民間組織(次第に地球連邦軍をも取り込んで入るが)の中枢部に位置する人物だというのはこれまでのストーリーで何となく分かってきていたが、シャクティに関しては、これまで不明なままだった。今回ザンスカール帝国の女王マリアの娘であり、クロノクルの姪であると分かったことで、ウッソとの対比ができたのではないかと思う。幼馴染同士が敵対する組織の中枢部に位置しているというのは、ドラマ的ともいえよう。ただこれがうまく機能するのか疑問は残る。ストーリーを観ていても、展開が2転、3転しているようにも思うので、一本筋が通ったような話になるのかが不明なところがあるのである。とにかくガンダムシリーズ中、富野監督の恨みつらみが完全に出た作品としては、この先の展開もなにかあるのではないかと思ってしまう。

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