佐野元春、6年ぶりのニューアルバム「Zooey」を聴いて

発売日が先週の水曜日、3月13日で、レビューを書くのが本日というのはちょっとタイミングを逸していると言わざるを得ないが、作品を何回か聴かないと、どうにも書く内容が見いだせなかったので、今日になってしまった。一言でいうと今回のアルバムは、東日本大震災以降の人の生きる道、男女の恋愛感情について、率直に書かれた曲が多いアルバムだと思う。前作「COYOTE」が架空のロードムービーのサウンドトラックだとするならば、今作は、ロックンロールの初期衝動が強いアルバムだと思う。佐野元春の声もすっかり高音は出なくなり、いぶし銀の声になってきたが、歌いたいことはよくわかるような気がする。特に印象に残るのは、「世界は慈悲を待っている」、「ポーラスタア」、「君と一緒でなけりゃ」辺りだろうか。「君と一緒でなけりゃ」の最初に歌われる「人間なんてみんな馬鹿さ」というフレーズはかなり衝撃的。「スーパー・ナチュラル・ウーマン」の女性器発言もすごいが、今アルバムは、詩が特に印象的に感じる。こういうアルバムを待っていたのはいいが、やはり前作から6年も待たされるのは辛い。次回作は2-3年内にだしてほしいと思う。

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