機動戦士ガンダムZZ 第29話「ルーの逃亡」

リィナの生死不明から、ジュドーは立ち直れず、コアファイターに篭っていた。シャングリラの仲間たちは、それに同情していたが、ルーだけはジュドーを叱咤する。そのルーに対して、ビーチャたちは反発をし、ルーは孤立していく。その頃、ネオジオンは、エゥーゴの前哨基地を制圧する作戦を立てる。グレミーは、オウギュストと共に、モビルスーツで出撃をする。それを聞いたルーは、一人勝手にコアファイターで出撃をする。ジュドーも悲しみを抑え込み、出撃をするが、すでにネオジオンによる前哨基地の攻撃はほぼ終わっていた。一方、ルーは、戦いの中、グレミーと遭遇するが、追いついたビーチャたちは、グレミーがルーに気があるのを利用して、ルーを盾にしてグレミーのバウに迫り、バウの撃墜に成功する。しかし、そのやり方に反発したルーは、アーガマから逃亡する。そして、グレミーは、砂漠に取り残される。

ジュドーがリィナの生死不明から立ち直れずに落ち込んでいる中、ルーだけが厳しい意見を言い、他の仲間たちから孤立していく、重い話。なんだかんだと言っても、シャングリラの仲間であるビーチャたちは、リィナの生死不明で落ち込むジュドーに同情的であったが、ルーだけはエゥーゴの正規兵であるので、彼に立ち直ってもらいたくて、厳しい意見を言っているのが印象的である。それに反発するビーチャたちが、ルーを利用して敵であるグレミーを撃墜するのは、かなりインパクトがある。グレミーも最初の登場時から、キャラ設定が変わり、かなり野心的になっているが、ルーに対する想いだけは変わらないのが面白い。ジュドーは、ルーの叱責と、プルの励ましにより、ようやく立ち直るが、戦いに出た時には、すでに時遅しであったのは、厳しいものがある。