映画「ラ・ラ・ランド」、映画業界の常識を覆す大ヒット

先週末に公開された映画「ラ・ラ・ランド」が好調なスタートを切ったという。週末3日間の観客動員で、40万人以上、興行収入にして、5億7千万円弱を稼いでいるという。公開から1週間でどうも興行収入10億に届きそうな勢いなのである。その「ラ・ラ・ランド」だが、映画業界の常識を覆していると、目下の話題である。まず、GAGAという独立系映画会社配給ながら、308スクリーンにて上映というのが、まずの異例な事態である。どうもこれは、映画を先に見た会社の関係者が、「規模を大きくして上映したい」と意向になったためらしい。僕も驚いたGAGAがIMAXに配給、というのも、その熱意の現れらしい。次に「アカデミー賞がらみの作品が興行収入に直結しない」という近年の傾向をひっくり返してしまったことが挙げられる。実際はそんなに多くの賞は取れなかったが、前評判ではアカデミー賞最有力候補だったため、その宣伝を大きく使っていたが、それが効果を発揮したというのが真相らしい。最後が、アメリカも含め、ミュージカル映画としてはそこそこのヒットでしかなかったこの映画を日本大ヒットに持っていった手腕である。これには脱帽するしかない。僕も映画を観にいって、IMAXで中央の席が取れない、なんて初めての経験をしたから、この映画に対する観客の期待の高さが伺える。まだの人は、観に行くといいと思う。ミュージカル映画として、優れた作品になっているし、ラストが意表をついていて、驚かされると思う。

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