レビューの詳細は、mother!(Blu-ray)/マザー!/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。一軒家に住む”母親”と名付けられた若い妻と、”彼”と名付けられた年配の夫の二人きりの生活が、ある日見知らぬ男性を”彼”が招き入れたことで始まる悪夢のような映画がこの「マザー!(原題)」である。物語が終始”母親”視点で描かれ、しかも一軒家の外にカメラがほぼでないという密室劇のため、かなり重い展開である。しかも最初に招き入れた男性が、次にその妻を家に連れてきて、その後徐々に全くの他人が一軒家に押し寄せてくるという展開は、ある種の恐怖感を持っていると思う。しかも映像は16mmフィルムを使っているせいか、終始荒れた画像で、室内劇のため画面が暗いのも、テンションが高くなっている要素であると思う。ラストのオチは、物語の途中で断片的に描かれる手がかりを元に作っているため、一瞬足りとも目が離せない展開になっていると思う。音響はDOLBY ATMOSなのでサラウンド感がすごい。登場人物の台詞をあえてサラウンドから出すという効果を出していて、面白い。なぜか知らないが日本では劇場公開されないようなので、この映画を見るにはいつになるかわからないDVD/Blu-rayリリースを待つしかないと思う。映画的にはそこそこ面白いと思うので、映画ファンなら見ても損はないと思う。
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