「URBAN BLUES PRESENTS BEST of NAOKO GUSHIMA」を聞いてみる

去年のレコードデイあたりから、ネット上で妙に取り上げられるようになったのが、具島直子である。1996年にデビューしたものの、あまりヒットせず、一部の熱狂的ファンを生み出すものの、現在活動のない女性ミュージシャンである。僕も1996年当時はラジオで具島直子の存在を知ったが、ここ2-3年までは完全に忘れていた。2009年のベストアルバム「Magic Wave」を買ったことから、マイブームに火がついたのであって、去年のアナログレコードリリースも、しっかり買っている。今年の5月にネットで、10年ぶりのベストアルバムがリリースされると聞いて、通販会社で予約をしていた。ただ、具体的内容はリリース直前まではっきりせず、どう選曲になるのか、気にはなっていた。今回のベスト盤は、マルチな活動をするプロデューサー、井出靖が選曲、監修をしていて、夜に聴くのに最適な曲順になっている、という話だけは聞いていた。で、聞いてみた感想だが、今回のアルバムは日陰にいるアルバム、3rdの「mellow medicine」を中心にしたブルース調の曲を中心にした選曲である、ということが一番大きなポイントでないかと思う。前回のベスト「Magic Wave」は、1stの「miss.G」と2ndの「Quiet Emotion」が中心だったが、今回はあまり話題にもならず、定額配信サービスにもカタログ化されない3rdアルバム「mellow medicine」から7曲も選曲されていることで、アルバムの方向性は決まったような気がする。結構長時間収録されているので、夜にじっくり聴くのには適しているかと思うが、ベスト盤かと言われるとちょっと違うと思う。コンピレーションアルバムとは言ってもいいかと思うが。

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