TM NETWORKのSACD盤「humansystem」を試聴しての感想

昨日、一昨日と、TM NETWORKのSACD盤、「GORILLA」と「Self Control」を聞いての感想を書いた。残るは「Humansystem」だけなので、今日、SACD盤の「humansystem」を聞いてみた。

すでに「GORILLA」、「Self Control」の感想の時にも書いているが、「humansystem」もステレオサウンド社限定のSACDである。前2枚のトラックダウンマスターがアナログテープだったのに対し、「humansystem」はU-maticというビデオテープにPCMで演奏を記録している。マスター自体がアナログかデジタルかという違いがある。

「humansystem」は以前リリースされていたCDの時から音圧が相当低いレベルで記録されていて、アルバムを聴く際にはかなりアンプのボリュームを上げないとちゃんと聞き取れないという前提があった。SACD盤では多少その傾向から解放されている部分はあるが、「GORILLA」や「Self Control」と比較するとアンプのボリュームを5dB程度は上げないと同じ音圧にはならない。まだ、若干音圧レベルは低いのである。

しかし、ボリュームを上げた上で試聴すると、1曲目の「Children of the New Century」からハイクオリティな演奏を聴くことができる。マスター自体がPCMなのでアナログマスターの「GORILLA」や「Self Control」に比べても楽器の音色がより整理されている印象を受ける。

また、ドラムやベースといった低音域の楽器の音色が明確に描写されているのも特徴的で、CDでは感じなかったリズムを感じ取ることができる。

ハイレゾリューションなサウンドなので、「Dawn Valley」や「This Night」といった静かな楽曲でのピアノの音色に魅力を惹かれるところが多々ある。もちろん、派手なロック色の強い「Kiss You」や「Resistance」といった楽曲でも、音色が明瞭なのでノレる感覚を堪能できる。

このSACD盤もCDとのハイブリッド仕様なので、SACDの再生環境がない人でもCDとして雰囲気を味わうことができる。

一昨日からTM NETWORKの3枚のアルバムのSACD盤を聞いてきたが、どれもハイレゾリューションならではのCDでは味わえない音質を堪能してきた。昨年リリースされた「Gift for Fanks」と「CAROL」も含め、5枚のアルバムがSACD盤としてリリースされているので、TM NETWORKファンであるならば買いだと思う。

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