DaVinci Resolveで書き出した4K/HLG動画をAppleのCompressorで4K/DOLBY VISIONに変換し、Apple TV 4KでHDRで視聴する

昨日までのApple TV 4KにインストールしたInfuseでの動画再生で、HDRの効果を効かせるには、DaVinci Resolveでの書き出しに、HDR-PQを使うと問題は解決する、というところまではわかった。しかし、なんか釈然としないものも残っていた。iPhone 13 Proや14 ProでHLGベースのDOLBY VISIONで録画しているのに、最終ファイルがHDR10でいいのか、という疑問である。

今日もDaVinci Resolveの英語のフォーラムを読んでいて、「無料版DaVinci Resolveで編集したときに、DOLBY VISIONで書き出せないのか」という質問を見つけ、その回答について順次読んでいた。返信の中に、「無料版DaVinci ResolveではDOLBY VISIONでの書き出しはできないが、AppleのCompressorかFinal Cut Proを使って、DaVinci ResolveでHLGのファイルを書き出し、変換すればDOLBY VISIONのファイルは作れる」という文章があった。

そこで、「Compressorってどういうソフト?」と思ってネットで調べたのだが、ファイルの変換ソフトである、という以外にあまり情報はなかった。AppleのFinal Cut Proと一緒についてくるソフトであり、Final Cut Proのファイル書き出しソフトとしての扱いであるようで、Final Cut Proとの連携での情報はいくつか見つかるのだが、それ以外の情報はほとんどないのである。

ただ、英語サイトとかから察するに、DaVinci ResolveでiPhoneのDOLBY VISION動画を編集してHLGで書き出し、それをCompressorでもう一回変換をかければ、ファイルは最終的にDOLBY VISIONのHDRが出力出せそうだと思った。

Compressorの価格を調べたら、8000円することもわかった。流石に有料版DaVinci Resolveの47000円とか、Final Cut Proの48500円を出せる懐はなかったが、Compressorの8000円程度ならまあ出して失敗しても懐は傷まないか、と思い、とりあえずMac App Storeから購入してみた。

で、いくつかの4K/HLGで作ったファイルをCompressorを使ってDOLBY VISIONに変換してみたのであるが、物の見事にDOLBY VISION付きの動画ファイルに変換できた。しかも、HLGのファイルの時にはmovファイルだったので2-3GB程度のファイルサイズだったものが、m4vに変換されたので、500MB程度に圧縮された。

当然InfuseもDOLBY VISIONで再生され、臨場感ある映像が4Kテレビ画面に映っていた。HDR-PQに比べると多少煌めくような輝きが抑えられるみたいなのと、圧縮しすぎの弊害か、ブロックノイズが散見されるが、ようやくInfuseで正しくDOLBY VISIONの映像が描写されることになった。iPhoneではHEVCのDOLBY VISIONで記録しているので、編集後の最終ファイルがHEVCのDOLBY VISIONになったのは嬉しい。しかも、途中の段階ではHDRのHLGファイルなので、YouTubeにもアップロードできる。InfuseがHLGに対応せずとも、過去の作成中のファイルがなくても、DOLBY VISIONのファイルが作れるので、Apple TV 4KでDOLBY VISIONが楽しめることになり、結構嬉しいし、8000円程度の出費ならば許容範囲である。

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