“BEE” presents TM VISIONS

TM NETWORKデビュー20周年の時にリリースされたCD BOXセット「WORLD HERITAGE」をリニューアルして、2017年に再リリースされたものを僕は購入している。TM NETWORKデビュー20周年の時に購入しなかったのは、単に単価が高く、手を出しにくい、という理由だったが、2017年にリニューアルした時に購入したのは、タイトルにもある「”BEE” presents TM VISIONS」の中に僕の好きな楽曲、「PASSENGER」のライブ音源が入っている、という理由だった。もちろん、資金面で不安がなかったことにもよるのだが。

「PASSENGER」は初期TM NETWORKの楽曲の中でかなり好きな楽曲だが、残念なことにこれまでライブビデオには収録されてこなかった。デビュー30周年の時の「CAROL DELUXE EDITION」の「CAMP FANKS ’89」の中でようやく収録されたが、この時は歌無しのゲスト紹介コーナーとしての演奏だったので、物足りない気持ちはあった。

「PASSENGER」の歌入りライブ音源目当てでこの「WORLD HERITAGE」を買っているのだが、結局2017年に買ってから最近まで放置していた。最近になって、「PASSENGER」のライブ音源の入っている「”BEE” presents TM VISIONS」を見る時間を作って、視聴していた。

「TM VISIONS」は1本30分ぐらいの映像が計6本とおまけのプロモーション映像の1本で構成されている。もともと、EPIC/SONYに所属するアーティストの販促用として映像でファンの人にアピールする目的で作られたものらしい。当然EPIC/SONY所属のアーティストはTM NETWORK以外にもいるし、”BEE”用の映像を作っているとは思うのだが、あまりその話を聞いたことはない。TM NETWORKの映像だけこうして販売しているのが珍しいとは思う。

「TM VISIONS」は、デビュー初期から「SELF CONTROL」あたりまでの販促用映像で構成されていて、実はその映像がきちんと作ったビデオクリップやライブビデオに未収録の楽曲だったりするので、結構お宝映像になっている部分はある。それでも、あくまで販促用なので、途中でテロップが入ったり、木根尚登のコメディ映像とか、小室哲哉のロングインタビューとか、他では見られないような映像も入っていて、TM NETWORKの意外な一面が見られるところはある。

画質は残念なことに2017年にリニューアルしているにも関わらずDVDなのと、そもそもの初期の映像媒体がNTSCのビデオ記録なので、かなり悪い状態である。あくまで、過去の記録を蔵出ししました、的な感覚で見た方がいいように思える。

音質はわりかしいい方かと思う。マスターテープの管理が良かったのだと思うが、高域寄りの音とはいえ、聞きやすいとは思う。

2017年に買ってから放置していたDVDだが、今回、時間を見つけて少しずつ見ていって、全てを見られたのは、まあラッキーかなと思う。TM NETWORKの熱狂的ファンではないから、こういう珍しい映像は見ていて楽しい。

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