DVD「佐野元春 FILM NO DAMAGE」

2013年9月7日付のブログで、映画館で上映された「佐野元春 FILM NO DAMAGE」の感想を書いたと思う。このたび、コンピレーション・アルバム「NO DAMAGE DELUXE EDITION」のDISC 3としてDVD化されたので、ちょっと書いてみたい。印象としては、初期の佐野元春の白熱のライブ映像がこうして観られることに、感動を覚えざるを得ない。まだまだ未熟な面もあるが、勢いが多分その後のライブとは全然違っていると思う。収録曲が意外と少なく、1曲当りの演奏時間が長い曲ばかり収録したのにもその辺のことを考慮しているように思える。残念なのは、せっかくデジタル・リマスタリングをしているにもかかわらず、Blu-rayではなくDVDでの仕様で出たことと、劇場再公開の際にリミックスされた5.1chサラウンドがDVDでは単なる2chステレオにダウンミックスされている点であろう。まあ元々が16mmフィルムであるから、画質という面ではBlu-rayでリリースしてもそんなに画質の向上は見込めないとは思うが、映画館での5.1chサラウンドサウンドの威力にとらわれた物としては、DVDでダウンミックスされているのには残念でならない。多分5.1chにすると画質面で厳しいところがあるのと、ライセンス料がかかるのでその費用が工面できないという点があるように思う。ただ、2chステレオでもAVアンプのサラウンドデコーダーを通すと、それなりに音は広がるので、何とかなる面はある。どちらにしても、初期佐野元春の集大成と言ってもいいくらいのドキュメンタリー映像で、後の「Truth」よりも面白いと思えるので、これが家庭で観られるのはいいことだと思う。


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