先日と昨日、タレントの中居正広が犯した性加害に関する見解をこのブログで述べた。中居正広は昨日、引退表明を行ったが、それに対しても「これで終わったわけではない」という意見を改めて記した次第である。
実は、17日のフジテレビによる記者会見の後、正式には19日の午前中だったと思うが、X(旧Twitter)のタイムラインを見ていると、オンライン署名サイト「Change.org」において、ジャーナリストが「フジテレビに記者会見のやり直しと、日弁連のガイドラインに基づく第三者委員会による徹底調査を求めます」という署名を立ち上げたことを知った。タイムラインには、僕が同意できる意見を持つ方々がその署名に賛同した旨を投稿していた。
僕もその内容を確認し、賛同する価値があると判断したため、自分のアカウントを使って署名を行った。署名以外には特にアクションを起こしていないし、タイムライン上で賛同の意を表明することもなかった。しかし、この問題は単なる芸能スキャンダルではなく、マスメディアの根深い体質を浮き彫りにするものだと考えたからこそ、署名に参加したのである。
今日の午後、仕事の合間にテレビでワイドショーを見ていたところ、ちょうどこの「Change.org」の署名が話題となっていた。署名は昨日の夜で一旦締め切られ、本日午後、発起人であるジャーナリストが署名をまとめてフジテレビに提出する場面をワイドショーが報じていた。
署名した人々にはフリーのジャーナリストをはじめ、一般の方々も多く含まれていたようだ。署名は50,000人以上が賛同したとのことで、実際「Change.org」のサイトを見ると、署名者数は50,129人と表示されていた。
署名がフジテレビに提出される前日の夜、フジテレビは第三者機関による調査を行うと表明し、27日には記者会見をやり直すと発表している。この対応は署名だけの影響ではなく、17日の記者会見が批判を浴び、スポンサーが離れたり、外資株主からの厳しい追及があったことも関係しているだろう。ただし、署名が一定の圧力を与えたことは否定できないと考える。
今回の事件は、既存メディアの古い体質と、急速に発展するネット社会の新しい潮流との対比が鮮明に現れた事例として、後世に語られることになるだろう。真相は依然として藪の中であり、被害者女性への配慮を考えるとどこまで明らかになるかは不透明だ。しかし、27日の記者会見や第三者機関による調査でフジテレビの問題点が明るみに出て、それが改善されなければ、フジテレビは沈没の一途をたどることになると考える。
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