渡辺シュンスケのソロアルバム「MUSIC」を先行試聴しての感想

昨日の夕方、東京で渡辺シュンスケの「シュンチャンショー deアイマショウ」を見てきたのだが、会場では2月に発売される渡辺シュンスケのソロアルバム「MUSIC」が先行発売されていた。Schroeder-Headzの時と違い、ソロボーカルをとり、ギターやブラスセクションも入る楽曲で構成されていると聞いたので、期待して昨日購入した。実際は、昨日のライブでアルバムの大半の楽曲を演奏していたのであるが、当然ライブはおろか、音源として聞いていたのは先行配信リリースされている「ミラーボール」だけなので、かなりびっくりした。

で、今日、今、アルバム「MUSIC」を聞き終えたところである。アルバムは7曲収録で、収録時間も32分とかなり短い。昨日のライブでは演奏しなかった唯一の楽曲、「デラシネ」から始まり、「ミラーボール」で終わる構成である。

Schroeder-Headzの時の曲風に比べると、かなりポップ寄りの楽曲たちである。もちろん、渡辺シュンスケが全ての楽曲のボーカルをとっているのもあるし、Schroeder-Headzでは入らないエレキギターやブラスセクションが入るので、雰囲気は異なっている。それでも作詞作曲しているのは渡辺シュンスケ自身なので、違和感を感じるわけではない。新たな境地に達した、と言ったところだろうか。

歌詞に「夢」とか「旅」と言ったワードが多く出てくるのもアルバムの特徴である。1月に50歳の誕生日を迎えたとのことだが、収録楽曲は最近できたわけでもないようではある。過去、「シンシュンシュンチャンショー」で披露してきた楽曲をレコーディングして収録したと聞いている。それでも、「夢」とか「旅」と言ったキーワードが多く出てくることに歌詞の特徴が表れているように思う。歌詞も日常生活を描写している部分が多いと思う。「背番号」という楽曲は、どうも大谷翔平をモチーフにしたような描写である。

昨日のライブではブラスセクションが存在していなかったので、ライブバージョンとCDを聴き比べると音の厚みが違っているが、CDでは歌詞カードを見ながら聴けるので、7曲の楽曲が頭の中にスッと入っていける。唯一、「夢の中のふたり」はピアノ弾き語りなので、静かに進行していく。

「ミラーボール」はすでに配信で先行リリースされているし、YouTubeでMVが公開されているので、お馴染みになっている。アルバムの最後を飾る楽曲としてはふさわしいように思う。

Schroeder-Headzとして「ゲスト・スイート」を発表してから時間が経過しているが、渡辺シュンスケの新作が、彼のソロアルバムという形とはいえ、聴けるのは大変楽しい。今後のライブでも何曲かは演奏されるのだろうが、初めてこのアルバムの楽曲に触れた観客の反応を見るのは楽しみではある。

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