今日の深夜0時から、デジタルダウンロードおよびストリーミングで佐野元春の新曲「つまらない大人にはなりたくない (New Recording)」が配信開始された。タイトルを見た瞬間、「どの楽曲なのだろう?」と思ったが、これはもともと「ガラスのジェネレーション」のことだ。2025年版として再定義されるにあたり、タイトルが「ガラスのジェネレーション」から、歌詞の一節である「つまらない大人にはなりたくない」へと変更されたようだ。
この楽曲を聴くのは、実は今日が初めてではない。2024年の「ロッキン・クリスマス2024」で佐野元春 & THE COYOTE BANDが披露したときに初めて耳にしている。そのとき、イントロだけではどの楽曲か分からず、歌い始めてから「ガラスのジェネレーション」だと気づいて大いに興奮した覚えがある。さらに、後でセットリストを確認するとタイトルが「つまらない大人にはなりたくない」に変わっており、驚きが二重になった。
今朝、デジタルダウンロード版を購入し、改めて聴いてみた。デジタルダウンロード版だけでなく、YouTubeで配信されているビデオクリップ版も視聴したのだが、昨年の「ロッキン・クリスマス」で聴いたときと同じく、オリジナルの「ガラスのジェネレーション」と比べると、よりロック調へと移行している印象を受けた。また、1988年にリリースされたライブアルバム『HEARTLAND』に収録されているバラードバージョンの「ガラスのジェネレーション」の大人びた雰囲気も取り入れられているように感じる。
歌詞自体には全く変化がない。しかし、佐野元春自身も、そして僕たちファンも歳を重ねる中で、「つまらない大人にはなりたくない」というフレーズの響きがより深く心に届くようになった気がする。この楽曲を聴くと、自分が「つまらない大人になった」のか、それともその逆で「つまらなくない大人」でいられているのか、人生を振り返るきっかけを与えられるようだ。この曲は、そんな問いを再確認するための新しい形に生まれ変わったと感じる。
ビデオクリップでは、歌詞が画面に常時表示される仕組みになっており、その意味を改めて噛み締めることができる。カット割りがやや速いので、疾走感も十分に感じられる。また、ダンスをしている人のカットが少しだけ挿入されている点は、「Youngbloods (New Recording)」との関連を匂わせているのかもしれないが、その真意は不明だ。
今年の3月12日には、「Youngbloods (New Recording)」やこの楽曲を含むアルバム『HAYABUSA JET I』がリリースされる予定である。このアルバムの収録曲のいくつかは、昨年の「ロッキン・クリスマス2024」で披露されており、非常に期待が高まっている。今年は佐野元春デビュー45周年、そしてTHE COYOTE BAND結成20周年という記念の年でもあるため、その盛り上がりに大いに期待している。
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