輸入盤Blu-rayで映画「アトミック・ブロンド」を見ての雑記

レビューの詳細は、『アトミック・ブロンド』Blu-ray(輸入盤)レビュー|冷戦ベルリンを駆け抜ける孤高のエージェント【SDR / dts:X】を参照してほしい。

今日、映画を見るときに何を見ようか迷った。Apple TV+で黒澤明の名作のリメイク版「天国と地獄」が配信されたので気になってはいたのだが、ふとBlu-rayのラックを見ていて、「アトミック・ブロンド」の輸入盤Blu-rayがdts:Xでの収録なことに気がついたので、dts:Xだけを目当てでこの作品を見ようかと思った。

監督が「ジョン・ウィック」で有名なデヴィッド・リーチだし、主演がアクション映画によく主役で出てくるシャーリーズ・セロンだったので、アクション映画としてハズレはないだろうと思って見ることにした。

dts:Xは家庭用のDOLBY ATMOSに対抗したdts社のオブジェクト・サラウンドシステムなのだが、チャンネルベースではdts社はdts-HD MA 5.1chとか7.1chでBlu-ray市場を圧倒したのに、dts:XはDOLBY ATMOSに完敗して、今やIMAX Enhancedの一部機能としてでしか登場しない。IMAX Enhanced自体が配信の一部のみに限られるので普及しているとは言えないが、dts:X登場時はUniversal Picturesが積極的に採用したので、Blu-rayや4K UHD Blu-rayでは収録されていることもある。AVアンプも再生機能は持っているので、スピーカーのセッティングをすれば再生は可能である。

映画は東西冷戦末期のベルリンで起きたスパイ事件に巻き込まれたMI:6のエージェント、ローレンの活躍を描くアクション映画で、水準並みの出来である。ただ、dts:Xの効果は絶大で、迫力あるサラウンドが繰り広げられ、自分が映画の中にいるかの様な感覚を味わえる。dtsの音質の良さがdts:Xでも生きていて、壮絶な音響効果が堪能できる。

Blu-rayではあるが、映画のDIマスターが2K止まりなので、色の再現性を除けば劇場で見るのと、ホームシアターで見るのでは大きな差はない。むしろ、ホームシアターで誰にも邪魔されずに鑑賞できるだけ、アドバンテージはあるのではないかと思う。

傑作ではないが、見ても損はしないだけの展開にはなっていると思うし、dts:Xの効果を楽しめるだけでも見る価値はあると思う。

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