レビューの詳細は、『ロリータ(1962)』Blu-ray(輸入盤)のレビュー|アンモラルな欲望をブラック・コメディに包んだ、キューブリック初期の問題作【SDR / dts-HD MA】を参照のこと。
先週は映画館で「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」を見ていたので、ホームシアターで映画は見なかった。映画自体は毎週見ているが、ホームシアターでの鑑賞は2週間ぶりである。
先々週、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」の輸入盤Blu-rayを見た時に、「最初は”ロリータ(1962)”を見る気だったのだが、気が変わった」という理由で「ベンジャミン・バトン」を見たのだが、その後も「ロリータ(1962)」は気になっていて、「見ないといけない」とは思っていた。
昔買って放置してあった文庫本の原作小説を読み始めてしまったこともあり、今週は「ロリータ(1962)」の輸入盤Blu-rayを見る気でいた。
この作品は、円高だった2011年ごろに買った「STANLEY KUBRICK:LIMITED EDITION COLLECTION」というスタンリー・キューブリック監督の作品をまとめたBlu-rayボックスセットに封入されていた物であるが、単独リリースもされている。輸入盤Blu-rayではあるが、プレイヤーの言語設定が日本語になっていると、メニュー画面から日本語で表示され、字幕も日本語が選択できるので、視聴は容易い。
映画は原作小説の作者であるウラジーミル・ナボコフ自身が脚本を担当しているのだが、1950年代に発表された原作小説のアンモラルな内容が1962年の映画化では直接的な描写に至らず、キューブリック監督特有の突き放した感のある描写として製作されている。ロリータの年齢も原作からすると映画版は年上の年齢に引き上げられ、単に若い女性に欲情する中年男性というよくある展開になってしまっている。1962年という時代背景では原作年齢のロリータをそのまま映像化するのは無理があったと思う。
キャラクターを突き放した感があると感じるのは、映像がモノクロで提供されているのもあるし、音響もモノラルサウンドしかないというところにも関係している。カラーでなく、サラウンドもしない環境だと、没入感が得られにくく、視聴者も突き放した感覚でドラマを見てしまうところがあると思う。
大作である原作から重要な部分だけを抜き出して展開される映画版は、アンモラルの内容を突き放した描写のために距離感ができ、視聴者も第三者の視点で見られるので、そこは背徳感が薄くなっていて、これもありだなと思わせるところがある。
噂ではThe Criterion Collectionが4K UHD Blu-rayでリリースするという話をネットで聞いているのだが、先に日本語字幕付きの輸入盤Blu-rayで見たことで、内容は頭に入った。The Criterion Collection版がリリースされるという発表があったならば、コレクションしたいなと思うところである。

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