ドンマッツ編著「兵庫県政問題 運動編 声をあげる市民」花伝社を読んでの感想

8月に「兵庫県政問題 言論編 壊れゆく社会」を読んだ感想を書いている。こちらはフリーのジャーナリストたちがジャーナリズムの視点から兵庫県政、もっと言えば斎藤元彦知事の抱える問題について鋭く追求した書籍になっている。こちらの本は書籍カバーが青くなっていることから「青本」と呼ばれている。

今日読んだのは、「兵庫県政問題 運動編 声をあげる市民」であり、こちらは兵庫県政を正常に戻す会会長のドンマッツ氏がまとめて、ご自身を始め、斎藤元彦知事に反対の声を上げる市民活動をしている難波文男氏や堀内ゆい氏、アナウンサーの子守康範氏や思想家の内田樹氏のインタビューを掲載することで、市民の視点からいかに斎藤元彦が異常かを浮かび上がらせる内容になっている。こちらの書籍カバーは赤いことから「赤本」と呼ばれている。

「言論編」と比較してもかなり厚みのある本であり、それぞれの文章が長いので読み応えがある。最初の文章はドンマッツ氏ご本人が本名で寄稿しているが、ドンマッツ氏ならではの視点で文章が綴られているので、興味深いものがある。

また、市民活動を続ける難波文男氏や堀内ゆい氏、その他の方々の寄稿やインタビュー記事を読むと、いかに斎藤元彦に自分が言いたいことを言おうとされているかが伝わってきて、法に触れない形での為政者に対するカウンターの方法が垣間見える。

子守康範氏のインタビューもマスメディアのあり方として面白かったが、結構的を得ていたと思ったのは内田樹氏の寄稿だった。斎藤元彦が死んでいる、という話は思わずうなづいてしまった。もちろん生物的に斎藤元彦が死んでいるわけではなくて、変化を拒んでいるために死んでいる、といったような意味で言っているのであるが、現代の日本を覆い隠す「勝ち組」の法則にも触れて、「勝ち組」が死んでいるという論理展開には納得がいくものであった。

「言論編」と比較すると一般市民の声を文章化しているので生々しい反面、文筆家ではないので読みづらい部分もあるのだが、兵庫県の県政問題として知識を得るばかりではなく、間違った方向に進んでいる日本の政治のあり方についても突破口になり得るヒントが隠されている書籍であるように思う。

「言論編」でも書いたが、僕が住む横浜市では山中竹春が市職員にパワハラしていたため、結局市長の座を追われたが、10月に実施される横浜市長選挙に出直しするという話もある。個人的には問題を起こした人物がいくらお詫びしたとしても市長の座に返り咲くのは納得がいかないので、もし山中竹春が市長選挙に出直しするようであれば、このブログで批判をするつもりである。もちろん投票もしないが、やはり兵庫県の二の舞になっては行けないという思いを新たにしている。

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