レビューの詳細は、THE ACCOUNTANT(Blu-ray)/ザ・コンサルタント/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。実際に才人であるベン・アフレックが、凄腕の数学の能力を持ち、また格闘技にも長けた会計士であるクリスを演じ、犯罪に巻き込まれ、自身の身と、その渦中にあるデイナを救うため、一人戦いを挑むアクションスリラー映画である。ベン・アフレックが寡黙な会計士を演じていて、超人的能力を持つクリスを、本当に存在するかのように扱っているところは、好感の持てるエピソードだと思う。しかし、連邦当局がクリスを追っかけながら、最終的に何も手を出せないという展開はちょっとホッとするというか、残念というか、と言ったところである。クリスは、子供の頃から情緒不安定なため、人との交流が下手くそであるが、そんな彼がデイナのために戦いをするというところが、面白いところである。少し冗長だな、と思ったのが、連邦当局のレイがクリスを追い詰めながら、捕まえられなかったことをメディナに告白するシーンで、物語冒頭のシーンとリンケージしていくのであるが、ここが間延びしている感触を受けた。クリスというキャラを描写するのには必要だったシーンであるとは思うが、もう少し割り切っても良かったのでは、と思うところでもある。ただ、ラストはちょっといい余韻が残った感じで終わり、出来としては悪くない。見る価値はある映画だと思う。
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