アジア旅行の紀行記で有名な下川裕治が、たびたび訪れながらも、これまで文字にしたことのなかった台湾を書き下ろしで記したのがこの「週末台湾でちょっと一息」。下川裕治のことなので、世間一般で言われる観光地はほとんど取り上げられていない。しかし、一度でも台湾(少なくとも台北あたり)に滞在し、ツアーでなく自分で街歩きをした者からすると、共感を感じる部分も多いのではないかと思う。僕個人は、台湾でビールを飲むのが面倒くさいというところに共感を感じた。この本自体は多分台湾に旅行に行った人が改めて台湾を振り返るとか、再度台湾の別のところに観光しようか、というような場合にその魅力を発揮する本なのではないかと思う。出版社がメジャーどころではないので、入手は難しいかもしれないが、一読をお勧めする。
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