アクリティリ領に入ったヴォイジャーは、キムとパリスが爆弾テロの実行犯として捕まえられてしまい、刑務所に入れられてしまう。そこで二人は神経を刺激するデバイスを頭に取り付けられ、次第に神経が短気になっていく。そんな中他の囚人と揉め事を起こした二人は、パリスが刺される結果となってしまい、危機的状況を迎える。一人落ち着いた雰囲気を漂わせている囚人と交渉をしたキムはなんとか脱出をしようとするのだが、その刑務所はスペース・ステーションの中だった。ヴォイジャーも二人を救出しようと、真の爆弾テロの実行犯を探すのだが、一筋縄ではいかなかった。
第3シーズン3話目である本作は久しぶりにキムの当番エピソード。パリスも一緒ではあるが、基本的にはキムがなんとか刑務所から脱出をしようと苦闘を続ける話である。キムが主人公の時の話は、大抵困難な状況下に置かれて、そこからの脱出を描いているような気がする。第2シーズンでも地球に戻ってしまうというエピソードがあったが、今作では一人を除いてキムを助ける人物がいないという状況下で困難を克服しようとする話である。ただし今作ではキムの努力は実らずに結局ヴォイジャーが助けに来るという展開になっている。話の見所は、キムが神経をすり減らし、友人であるはずのパリスを殺害しようとしてしまうところであろう。でもラストシーンでパリスがそのあたりを覚えておらずに、キムが「友人だから指一本触れさせない」ということだけを覚えているというシーンで救われている。今エピソードから制作総指揮からマイケル・ピラーが外れ、リック・バーマンとジェリ・テイラーの二人体制になっている。これは裏話になるが視聴率的に苦戦していることに対する制作体制の見直しに寄るものらしい。
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