機動戦士Vガンダム 第8話「激闘! 波状攻撃」

伯爵のギロチン処刑を見たウッソは悪夢にうなされ、戦いが怖くなりカサレリアに帰ってしまう。しかしそんなこととは関係なく、ベスパの攻撃がカミオンを襲撃する。コアファイターで出撃したマーベットは、ウッソだけがパイロットではないと気合をいれるが、敵の攻撃に翻弄され、戦いのことを知って皆のことが心配になって駆けつけたウッソと交代することになる。マーベットはウッソがスペシャリストではないかと考えるようになるのだが。

次第に戦いから逃れられない運命に陥っていくウッソを描いた本編は、ウッソのパイロットとしての特性を証明するかのようなストーリーになっている。この時代、ニュータイプという言葉はスペシャリストと置き換えられているが、どちらにしても同じことで、ただの少年がモビルスーツを自在に操るということに特別なものを見いだしているかのようである。ベスパ側はガンダムを何とかして捕獲しようと躍起になっているのもその性能を買ってのことだろうと思う。ベスパ側が「ガンダムもどき」とか「白いモビルスーツ」と言っているのはなんとなくガンダムの象徴性を表しているようで興味深い。ベスパ側のモビルスーツに脱出用ポッドが装備されているのも敵を倒しているのにもかかわらずパイロットの死が描かれないという点で、印象に残る。

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