iPad Pro (M4)が予想以上に売れていない

今日の昼、Apple関連のニュースをチェックしていると、「MacBook Airの有機ELディスプレイモデルが2029年まで延期される」という記事を見かけた。その理由として挙げられていたのが、iPad Pro (M4)の販売が予想を大きく下回っていることだ。

iPad Pro (M4)は発売当初こそ順調に売り上げを伸ばしていたものの、Apple信者層による買い替え需要が一巡した途端に急激な販売減少を見せたらしい。当初のAppleの見込みでは2024年内に1,000万台を売る予定だったが、実際の販売台数は600万台にとどまったとのことだ。

このiPad Pro (M4)は、iPadシリーズ初の有機ELディスプレイを搭載しているうえ、SoCにはMacBook Proに先駆けてM4チップを採用している。また、有機ELディスプレイの明るさを確保するために2枚重ねの構造を採用するなど、非常に高度な技術が盛り込まれている。その結果、製品価格が非常に高額になり、僕も「これは手が出せない」と判断して、iPad Air (M2)に買い替えたほどだ。

さらに問題なのは、ハードウェアが優れている反面、ソフトウェアがその性能を十分に活用できていない点だ。iPadOSがiPad Pro (M4)の性能を最大限引き出せる仕様になっていないため、結果的に「宝の持ち腐れ」状態になってしまっている。これにより、有機ELディスプレイの生産量を増やしてコストを下げるという見込みも立たないというわけだ。

確かに、iPad Pro (M4)の性能は下手をするとMacBook Pro (M4)と同等かそれ以上だ。しかし、結局はタブレットなので、MacBook ProやMacBook Airのような使い方はできない。さらに、その性能を最大限に引き出そうとすると、Apple Pencil ProやMagic Keyboard(iPad Pro用)を追加で購入する必要があり、それだけで約7万円の追加コストがかかる。結果的に、資金に余裕がある一部の人しか手を出せない製品になってしまっている。

僕自身もiPad Air (M2)に買い替えて使用しているが、その性能には十分満足している。iPad Pro (M4)が売れていないというニュースを見て、正直なところ納得せざるを得なかった。iPad Air (M2)は一世代前のiPad Proと同等の性能を持っており、普通に使用する分にはこれで事足りるのではないかと感じている。

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