スター・トレック:スターフリート・アカデミー シーズン1第5話「アクリメーション・ミル」(Paramount+/Amazon Prime Video)

あらすじ

アカデミーの候補生の一人、サムは唯一のホログラムとしてアカデミーで学んでいた。サムを生み出した創り主たちは有機生命体、人類や異星人たちが信頼できる生命体なのかを見極めようと、サムをアカデミーに送り込んで調査させていた。サムを生み出した創り主たちは過去に有機生命体から手痛い扱いを受けていたためである。サムの調査結果に不満を感じる創り主たちであったが、サムはさらに調査を続けると約束した。

サムは32世紀になって解決していない事柄を調査することにして、強引に学期途中でのセミナーに入り込む。サムが決めた解決していない問題は、24世紀でディープ・スペース・ナインの指揮官を務め、預言者の使者として最後は行方不明になったベンジャミン・シスコを探ることだった。

同じ使者としてシスコに共感を持ったサムは、シスコのことを色々探り出すのだったが、その過程でシスコが預言者の言いなりになっていて、自分の生き方ができなかったと思うようになる。シスコの過去の発言や好み、彼がいた場所を訪れたりしたものの、シスコをめぐる謎は解けなかった。

セミナーの講師であるカーデシア人は、サムがシスコのことを急速に学習していることから、ある書物を彼女に渡す。それはシスコの息子、ジェイクが書いた本だった。その本を読み出したサムは、ジェイクと実際に対話を交わし、シスコの歩んだ人生を再確認する。それは、預言者の使者としての立場もあったが、自分の生き方を歩んだシスコの姿だった。

サムに書物を渡したカーデシア人は実はトリル人でもあった。その正体は意外な人物だった。

感想

第5話は、昔からの「スター・トレック・ファン」には涙ものの展開である。ホログラムのサムが有機生命体がなんなのかを調べる過程で調査対象に選んだのが、「スター・トレック:ディープ・スペース・ナイン」の司令官、ベンジャミン・シスコということで、シスコの歩んだ人生を、まさか新たなスター・トレック・シリーズの「スターフリート・アカデミー」というシリーズで振り返ることになるとは思わなかったからである。

しかも、「スター・トレック:ディープ・スペース・ナイン」の最終回で感動的なラストを迎えた展開を壊すことなく、シスコを回想することになるとは予想外の展開だったので、しんみりするところが多々あった。

さらにはサムと対話を交わすシスコの息子ジェイクは「スター・トレック:ディープ・スペース・ナイン」でジェイクを演じていたシロック・ロフトンが年老いた姿で再び登場するので、感動的である。シスコ司令官自体の姿は一切画面に出さないのに、彼が画面に存在しているかのようなストーリーになっているし、ラストはサプライズ演出もある。

「スター・トレック」シリーズの強みは過去のエピソードをうまく活用して新たな問題提起に繋げるところにあるのだが、今回の話はそれが顕著に出ていると思う。

サムの話の他にはナーラと兵学校校長との異星人を迎えるための練習がお笑いパートとして組み込まれているが、ちょっとした息抜きパートとして機能している。

基本的には、サムが有機生命体、人類や異星人が愛というものについて学んでいるところに気づくというのがポイントではないかと思う。

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