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米澤穂信著「氷菓」角川文庫

ジャンルとしては青春ミステリーの部類に入るのではないかと思う、米澤穂信の初期の作品がこの「氷菓」。何事にも積極的に関わろうとしない高校生、折木奉太郎が姉の有無を言わさぬ命令により、廃部寸前の古典部に入部することから物語は始まる。この古典部に...

下川裕治著「週末台湾でちょっと一息」朝日文庫

アジア旅行の紀行記で有名な下川裕治が、たびたび訪れながらも、これまで文字にしたことのなかった台湾を書き下ろしで記したのがこの「週末台湾でちょっと一息」。下川裕治のことなので、世間一般で言われる観光地はほとんど取り上げられていない。しかし、一...

「はだしのゲン」の一連の報道について

ここのところ、「はだしのゲン」について報道が結構されることが多い。例えば松江市の図書館で閲覧制限がかかったり、といった具合である。まあそういう報道はいいのだが、この作品が取り上げられるたびに、子供の頃に読んでトラウマになった記憶を呼び起こし...

フランシス・スコット・フィッツジェラルド著「グレート・ギャツビー」新潮文庫

ロスト・ジェネレーション時代の代表的作家、フィッツジェラルドの代表作であり、何度も映画化されているのがこの「グレート・ギャツビー」である。今回バズ・ラーマン監督、レオナルド・ディカプリオ主演で何度目かの映画化されたということで、映画を観る前...

ウラジーミル・ナボコフ著「ロリータ」新潮文庫

1950年代に発表され、その内容から物議を醸し出したナボコフの代表作といえるのがこの「ロリータ」。現在問題になっている「ロリータ・コンプレックス」の元ネタとなっている本でもある。ストーリーはハンバートという男の手記という形で進行していく。ア...

中町信著「模倣の殺意」創元推理文庫

事件は7月7日の午後7時に起こった。新進作家、坂井正夫が青酸カリで死んだのだった。現場状況から自殺として扱われたが、彼に原稿チェックを頼んでいた出版社社員中田秋子は、その死に不審を持ち、独自に調査を始める。一方ルポライターで坂井と顔なじみの...

岡崎琢磨著「珈琲店タレーランの事件簿 2 彼女はカフェオレの夢を見る」宝島社文庫

このミステリーがすごいの隠し玉として刊行され、大ヒットを記録した「珈琲店タレーランの事件簿」の続編がこの「珈琲店タレーランの事件簿 2 彼女はカフェオレの夢を見る」である。前作と同様に1章で1つの事件とその解決が描かれるが、今作はそれに加え...

岡崎琢磨著「珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を」宝島社文庫

「このミステリーがすごい!」で大賞を逃したものの、同賞の隠し玉として刊行されたのが本作である。舞台は京都、主人公アオヤマがふと訪れた珈琲店タレーランで、理想の珈琲を飲むことができたことから、この珈琲店に通い出すようになる。ここのバリスタ、若...

植森美緒著「腹だけ痩せる技術」メディアファクトリー新書

同年代の男性と同じく、僕も腹が出てきている。体組成計で計ると体脂肪率26%弱で肥満体型となっている。気になって、毎週土曜日には一万歩歩くようにしているし、食事にも気を使ってきていたが、どうしても腹の出っ張りは減らないし、体脂肪率も下がらない...

ライマン・フランク・ボーム著「オズの魔法使い」角川文庫

映画「オズ はじまりの戦い」の公開を記念した訳でもないが、いくつかの出版社から元ネタになっている「オズの魔法使い」の原作本が出版されている。今回は角川書店版を読書。映画が有名で、観てみたいと思うようになってきたが、輸入盤は結構売れてしまった...
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