スター・トレック ヴォイジャー 12話「英雄伝説」

非番のはずのキム少尉がホロデッキで行方不明になる。調査に向ったチャコティとトゥヴォックだが、キムの楽しんでいたホロノベル「ベオウルフ」で彼らも行方不明になってしまう。ホロデッキの異常を察知したジェインウェイ艦長は、ホログラムであるドクターを調査に向わせ、ホロデッキの異常を探ろうとするのだが。

今回のエピソードは、ドクターが管轄外の調査任務を割り当てられるというところに面白みがある。ホロノベル「ベオウルフ」の登場人物としては場違いの感のあるドクターがどう行動していくのかが今作のキーポイントである。また名前のなかったドクターが一時的にとはいえ、シュバイツァーという名前を名乗るところも興味深い。実はホロデッキの異常は光子生命体の仕業によるものだという展開は、ホログラムであるドクターと知的生命体のファースト・コンタクトを意味していて、そこが今作のクライマックスとしてのよさを演出している。ドクターの行動が物語に深みを与えている一編である。

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