梅崎健理著「ツイッターとフェイスブックそしてホリエモンの時代は終わった」講談社+α新書

生まれた時からコンピューターに囲まれ、高校生で起業した著者である梅崎健理さんが、自身のこれまでの活動の中から、ITの代表格であるツイッターやフェイスブック、そしてホリエモンが既に一般化してしまい、何も特別なものではなくなってしまった、そして重要なのはやはり人との付き合いであり、ITもそれに関係していくよう発展していくだろうという主張を持っているのが、本書「ツイッターとフェイスブックそしてホリエモンの時代は終わった」である。著者は高校生という若さを武器にしてITを駆使して様々な人々に出会っていくが、その結果認識したのは、結局生の人間との付き合いであるという点で、今あえてツイッターやフェイスブックをやる必要はないのではないか、という主張を放っているところが面白い。これらSNSを否定するのではなく、それが義務感になってしまい、精神的に疲弊するのなら、やらない方がまし、という主張なので、納得感もいく。僕個人もツイッターもフェイスブックも一応はやってはいるが、積極的に投稿はしていない。人付き合いは面倒な部分も多いので、IT上でまで抱えるのは、疲弊するからである。著者自身はITが次第に紙の文化に近づいていくのだろうという意識を持って、今行動を起こしているが、この辺の感覚は僕にはちょっと分からない部分もある。ただ、紙は紙のいい部分はあるし、ITはITのいい部分はある。それらがどう融合していくのかが、今後の課題なのだろうと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました