佐野元春 & THE COYOTE GRAND ROCKESTRA 「35周年アニバーサリー・ツアー」Blu-rayを見た感想

去年の12月から始まった佐野元春 & THE COYOTE GRAND ROCKESTRA 「35周年アニバーサリー・ツアー」の東京ファイナルの模様をほぼノーカットで収録したライブBlu-rayが、これである。ほぼと書いたのは、僕が福岡公演で見たときと違って、特にライブ前半のMCがカットされているように思うから、ほぼと書いている。曲については、完全にノーカットで、35周年アニバーサリー・ツアーの内容にふさわしい選曲になっている。THE COYOTE BANDが母体のメンバーなので、アルバムCOYOTE以降の曲が結構選曲されているが、THE HEARTLAND、THE HOBO KING BAND時代の曲も選曲されていて、それが比較的レコード、CDのオリジナルアレンジに近い演奏になっているので、普段のアレンジを変えた演奏とは違った魅力に溢れている。普段ライブでは演奏しない曲もいくつかあり、アンコールで演奏された「グッドバイから始めよう」あたりは、涙物であると言える。収録時間が3時間10分と長尺ではあるが、一気に見られる編集がされている。映像について言えば、HD画質で綺麗であるが、意図的なのか、モノクロになったり、ピンボケがあったり、色が滲んだり、静止画が少なく、絶えずカメラが動いている編集になっていて、多少違和感を覚えるところもある。音響はリニアPCMであるが、実は96kHz/24Bitのハイレゾ音源なので、かなり高音質で収録されている。なので、ライブの臨場感がダイレクトに伝わってくる。東京のライブを見ながら、福岡で生で見た時の感動が蘇ってくる傑作Blu-rayだと思う。

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