ワーナー・ブラザーズ、自社の映画のNetflix配信提供に4K/DOLBY VISIONを採用か

アメリカの4K UHD Blu-ray/Blu-ray/DVDの情報サイトに「THE DIGITAL BITS」というサイトがある。毎週末にこのサイトから新譜の情報を得ているのだが、2023/1/16の記事で、「ワーナー・ブラザーズの映画、オーシャンズ11、オーシャンズ12、オーシャンズ13が4K/DOLBY VISIONの仕様でNetflix日本で配信されている」という情報を得た。

Netflixは広告付きベーシックプラン、ベーシックプラン、スタンダードプラン、プレミアムプランの4プランがあり、4K/DOLBY VISION/DOLBY ATMOSで配信しているのはプレミアムプランだけなのだが、そのプレミアムプランでも4K/DOLBY VISIONで配信しているのはNetflixオリジナル映画・ドラマかソニー・ピクチャーズの一部映画に限られていて、その他の映画会社から買い付けてきた映画は最高画質がHDに限定されていた。

それがこの「THE DIGITAL BITS」の情報によると、ワーナー・ブラザーズ映画配給である「オーシャンズ11」、「オーシャンズ12」、「オーシャンズ13」が4K/DOLBY VISIONに対応ということは、ワーナー・ブラザーズが今後4K/DOLBY VISIONでNetflixに映画を提供する可能性が出てきたことになり、関心を持った。

で、「THE DIGITAL BITS」はアメリカのサイトなので、実際にワーナー・ブラザーズ配給の映画が4K/DOLBY VISIONで配信されているのか、「オーシャンズ11」を鑑賞してみることにした。「オーシャンズ11」は輸入盤DVDを買った記憶はあるのだが、内容は覚えていないし、鑑賞記録もない。なので、新鮮な気分で試聴したのだが、この鑑賞レビューは、オーシャンズ11(DOLBY VISION/Netflix)/Apple TVで観た映画のレビューを見てもらうとして、解像度は確かにNetflix配信としては4K画質であるように思う。iTunes Moviesに比べると解像度が甘い感じもするのだが、フィルムのグレインノイズは終始乗っているし、登場人物のディテールは確かに細かい。何より、NetflixのHD画質とは質が全く違う。NetflixのHD画質はBlu-rayに比べても画質が劣る感じなのに対し、この「オーシャンズ11」の画質はBlu-ray以上に感じる。色彩管理もDOLBY VISIONとメニュー画面に表記されていて、実際にDOLBY VISIONで見てみたのだが、これは派手な色彩管理はしていないようなので、SDRとの違いがあまり分かりづらかったように思う。ただ、色のトーンはSDRよりは出ているかなという感じはする。光のシーンが眩しくないので分かりづらいのだが、適切な光量になっているとも言える。

総じて、Netflixで見られる他社映画の配信作品としては、画質がHD/SDR以上に思えるので、ワーナー・ブラザーズが4K/DOLBY VISIONで配信を始めたという情報には間違いがないように思える。あとは、ワーナー・ブラザーズが今後どの作品を4K/DOLBY VISIONで配信してくるのか、という疑問が残る。最新作はHD画質のままのようなので、どういう基準で配信するのか、それとも今回だけのテストケースでやめてしまうのか。情報がないのでわからないが、これからもNetflixで配信されるワーナー・ブラザーズの映画が4K/DOLBY VISION仕様で上がってくると視聴者としては嬉しい。

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