下川裕治著「コロナ禍を旅する 世界一周編」(Kindle版)

旅行作家の下川裕治がコロナ禍の中旅行した時のエピソードは、これまでKindle版で「タイ編」と「エジプト・エチオピア編」の2冊刊行している。第3弾にあたるのがこの「世界一周編」である。この電子書籍の後書きでは、さらにもう一つKindle版のコロナ禍での旅行のエピソードを刊行する予定があるという。

それはそれとして、コロナ禍で各国が水際対策で入国者を制限する中、世界一周を企てる下川裕治の根性には恐れ入る。それでも、この書籍を読んでいると、全世界がコロナ禍の水際対策を強化しているのかというとそうでもなく、コロナ禍でも全くと言っていいほど水際対策をしない国もあれば、アジアとは違う方法で水際対策をしたりする国もあったりして、各国のコロナ禍に対する対応策の違いが明確化され、逆に日本でのコロナ禍に対する水際対策の異常さが浮かび上がってくる感じがする。もちろん、そんなことを書けるのは2023年8月の今、日本でも新型コロナウイルスが5類に移行したために水際対策がほぼなくなったこともあり、海外へ行くことも、海外から外国人が来ることもコロナ禍以前に戻りつつあることが原因である。コロナ禍の最中では水際対策が異常とは思わなかったし、僕自身も結構感染リスクを考えてワクチン接種をしっかり行ったり、マスク着用やうがい・手洗いを励行したりと、気を付けていた部分はある。今はというとワクチン接種は追加接種には行っていないし、マスクもつけないことが多くなったし、国内だけだが旅行にも行ったりしている。そういう意味ではだんだん僕自身もコロナ禍から離れつつあるのだが、本当に感染者急増の中、世界一周旅行を企てる下川裕治の旅に対する想いには、頭が下がる思いである。

コロナ禍での下川裕治の海外旅行については、実はネットの下川裕治のサイトででも色々書かれていたので、この電子書籍を読まないでもある程度は把握していたのであるが、改めてKindle板で読むと、旅行の全容がわかって、リスクを負ってでも旅行をするところにスリリングさを感じる部分はある。

内容が内容だけに分量は少なく、それがKindle版での出版になったという面もあるのだろうが、旅行をするということがどういうことか、少し考えさせられる書籍である。

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