映画「イコライザー」(Apple TV 4K/iTunes Movies/4K UHD)

レビューの詳細は、イコライザー(4K UHD/iTunes Movies)|Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。

ちょうど今、シリーズ第三弾の「イコライザー THE FINAL」が劇場公開されていることもあり、iTunes Moviesでは1と2がバーゲンでセールされていた。今日見た「イコライザー」は昔、輸入盤Blu-rayで見た記憶だけはあるのだが、「イコライザー 2」が未見のため、映画館に「イコライザー THE FINAL」を見に行くのは躊躇われた。「イコライザー」自体の話を忘れていたので、改めて今日4K/DOLBY VISION/DOLBY ATMOSの配信最強仕様で鑑賞した次第である。

ストーリーを完全に忘れていたために、結構楽しく見ることができたのだが、デンゼル・ワシントンが演じる主役のロバート・マッコールがどこまで行っても沈着冷静な物静かな男なので、そのパターンでアクションをこなすと、「絶対この主人公はやられない」という確信に繋がり、安心して映画を見ることができた。主役が危なかしいと、見ていてハラハラする物だが、この映画ではそのハラハラは別の表現で存在する。それはマッコールが手にした身近な道具でどうやって敵を抹殺するのか、という部分である。

敵はロシアン・マフィアという割とアクション映画のパターンなのだが、マッコールが元CIA工作員とはいえ、現在は過去を封印して静かな生活を送っているだけに、強大な敵に対してどう立ち向かっていくのか、というところに関心が向く。そして、なぜ、マッコールは戦う羽目になるのかという導入部が結構上手く描かれている。

マッコールがロシアン・マフィアと戦うのは身近にいる人、テリーやラルフィといった人たちが危害を加えられようとしているところから、正義感から戦うことになるのだが、身近な人たちの登場シーンは思ったよりは少ない。でも、その身近な人たちの存在がマッコールの正義感を振りかざす源になっているので、欠かせない存在である。

映像は4K/DOLBY VISIONで配信されているが、DIが2Kなのでアップスケール4Kでの配信になっている。マスターが2Kではあるものの、解像度に不満は感じない。DOLBY VISIONによるHDR効果は素晴らしく、まさにガラスを通して現実世界を見ているかのような映像描写が展開されている。

音響はDOLBY ATMOSでミックスされていて、この効果も素晴らしい。オブジェクトが視聴者の周囲360度に適切に配置されているために、映像に没入する感覚を与えてくれるのである。時に環境音がリアルすぎて映画の音ではなく、現実の音かと勘違いするところもあり、臨場感は抜群である。

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