音楽ストリーミング配信の仁義なき戦い

去年の夏あたりから、音楽ストリーミング配信が、次々と日本でサービスを開始し始めた。僕もApple Musicを楽しんでいるが、配信業者が増えるにつれ、トラブルも生じているようである。配信業者の中で、TIDALという会社がある。ここの特徴は、運営がミュージシャンだということである。AppleやGoogle、Amazonといった業者は、運営がIT会社系であるのに対し、アーティストが運営していることで、特色を出していると言える。そのTIDALで、出資者の一人であるカニエ・ウエストの新譜が独占配信という告知が2月に出された。その時、カニエ・ウエストは、「Apple Musicに来ることも、iTunes Storeで販売することも絶対ない」とTwitterで告知し、その結果、TIDALには、カニエ・ウエスト目当てで、150万人の加入があったそうである。しかし、その2ヶ月後、しれっとiTunes Storeでその新譜は販売されていたのである。それどころか、GoogleでもAmazonでも販売したばかりか、自身のホームページでもmp3の音源を販売するという始末である。これに怒り狂ったファンはかなり多いという。これには同情するというか、理解はできる。ファンというものは、アーティストがどこかで配信すれば、その配信サービスを利用してでも新作を聞きたいと思うものである。それが見事に打ち砕かれたのであるから、話にならないと思う。この一件で、TIDALの信用は地に落ちたという。全くもってその通り。ファンをなめてはいけない例だろう。

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