スター・トレック エンタープライズ 第64話「選ばれし領域」

あらすじ

デルフィック領域に無数に存在する人口球体を、エンタープライズは調査していた。それを見つめる種族がいた。彼らは人口球体を崇める対象としていて、それを冒涜するエンタープライズに対して、ある目的を持って近づくことになる。最初船の故障と偽ってエンタープライズに乗船したディジャマットをリーダーとする種族は、人間爆弾を持ってエンタープライズを制圧する。ディジャマットは自分たちの教義に従わない異端者たちを滅亡させるため、エンタープライズの火器を利用しようとしていた。そして、信仰を冒涜したエンタープライズのクルーの一人を殺そうとする。アーチャーは自分が死ぬと宣言し、ディジャマットを転送装置で自分が死ぬシーンを演出し、陰から船の奪還を試みる。

感想

直接のズィンディとの話にはなっていないが、宗教の狂信者は怖い、というのをテーマに持っているエピソード。その信仰の異なる対立する一派を抹殺してまで、自分の信仰を正しいとする姿は、アメリカ対中東の戦いをモロに反映していると思う。物語では、アーチャーの作戦により、狂信的なリーダーであるディジャマットに真実の姿を見せることで、信仰の脆さを表現していたが、この辺は無心論者の多い日本ではあまりリアルに響かないかもしれない。信仰者をテロリストと定義すれば、アーチャー=アメリカでアメリカの正義を表していると思うのだが。

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