スター・トレック ヴォイジャー 第85話「呼び起こされた記憶の悲劇」

ヴォイジャーは武器商人のコーヴィンと取引を行なっていた。そのさなか、セブンがコーヴィンといざこざを起こしてしまう。そして、セブンの体をチェックしていたドクターは、セブンの記憶に抑圧された部分があることに気づき、それを調査する。その抑圧された記憶は、セブンがコーヴィンの手によってボーグテクノロジーであるナノプローブを奪われるというものだった。ヴォイジャーのクルーは直ちに調査を開始するが、状況はコーヴィンに不利だった。追い詰められたコーヴィンは逃走を行うのだが、その後新事実が判明する。

セブンとドクターが人間の犯しやすい間違いをしてしまい、苦悩するというドラマ的にも重要なエピソード。人間が持つ偏見や、嫌悪感、ミスを犯したことによる罪悪感など、人間ではないドクターやセブンが学ぶという点では見応えがある。しかし、セブンの抑圧されていた記憶とは実際はどんなものだったのか気になる。物語上ではセブンの勘違いという事にされていたが、真実がぼやかされてしまい、その点は気になった。コーヴィンの真実とは何だったのかも明らかにはされないし、真相を知りたい向きにはもやもや感が残る話ではある。

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