Apple TVを購入する

昨年末にDLNAサーバーソフトであるServiioをiMacに導入する顛末を書いたが、これで困ったことが一つあった。元々ネットワークプレイヤーで動画再生を考えたのが、佐野元春のライブビデオのレーザーディスクをデジタル化し、iMacで再生を試みたことからそれをテレビの大画面で見られないか、という発想だったのだが、H.264コンテナのmp4動画では、なぜか音声だけが正常に再生され、映像は途切れ途切れで、まともに再生されないという事象が発生していたのである。その頃からApple TVの導入も検討していたが、お正月の1月2日にApple Storeの初売りがあるということから、何か特典があるかもな、と思い、導入を少しだけ先延ばしにしていた。

1月2日にApple Storeをのぞいてみると、Apple TVは2500円のクーポンが付いていることが分かり、購入を決意した。それで注文をし、届いたのが、1月5日。早速接続して色々触ってみたので、そのインプレッションを書いてみたい。

まずiMacの動画再生だが、基本的にはiTunesを起動させて「ホームシェアリング」を「入」にしていることが前提となる。その時点でiTunesに登録されている動画、音楽が、Apple TVの再生対象である。ただし、これには抜け道もあって、ミラーリングという機能を使うと、Macの画面そのものをApple TV経由でテレビに映し出すことも出来る。これを使うと、Quicktimeなどのメディアプレイヤーでの再生もテレビに映し出されるので、画面の最大化を使うと、大画面での視聴も可能となる。

その他の使い道としては、Apple TV単独でYouTubeの再生に対応している。残念なことに付属のリモコンでは英字しか検索できないが、iPhone、iPad、iPod TouchにiTunes StoreからRemoteというアプリをインストールすれば、日本語の入力も可能になる。解像度は再生動画の指定された最大解像度で再生されるようである。

その他に色々な動画ストリーミング再生に対応しているが、日本で使い物になるのは、Huluぐらいだと思う。これは月額980円で映画、ドラマ見放題のサービスである。

実際に使ってみた印象だが、Mac内の動画再生では、まずiTunesに動画を登録する必要があるが、それが終わるとすぐにApple TVで視聴可能で、実際に佐野元春のライブビデオを再生してもきちんと再生できる。もちろん画質はMac内に取り込んだ時点と、mp4に変換したことにより、レーザーディスクオリジナルの画質より落ちるが、動画再生としては十分である。なお、iMacがスリープに入った状態でも、iTunesが立ち上がっていて、「ホームシェアリング」が「ON」なら、Apple TVからの再生は可能である。

もう一つのミラーリングだが、Apple TVが起動していると、iMacのメニューバーにAirplayのアイコンが出てくるので、それをクリックし、画面を「Apple TV」に選択すれば、iMacと同じ画面がテレビに映し出される。音声もテレビから出力される。試しにQuicktimeで動画を再生し、ミラーリングしたテレビで動画を見てみたが、まあ使えると思う。ただし、一々iMac側で、動画を指定してからでないと使えないので、ちょっとそこが不便。

YouTubeは実はテレビのほうでも再生が可能であるが、テレビのYouTube再生機能は使い勝手があまりよくない。文字の入力が日本語が使えるとはいえ、もっさりしていて動画の検索にいらつきを覚えるのである。その点Apple TVの文字入力は英字だけとはいえ、リモコンの動作もスムーズで、ストレスを感じにくい。この辺はスマートフォンのAndroidとiOSの差を考えてもらえればいいと思う。日本語入力に関しては、iPhoneアプリで対応可能なので、それを活用するのもいいし、一度検索すれば履歴が残るので、リモコンだけでも何とかなる感じはする。

便利だなと思ったのが音楽再生のときに曲名、アーティスト名等が画面に表示されるのだが、プラズマディスプレイの画面の焼きつきを考慮してか、30秒毎に位置が180度回転するのである。これには感動した。また、動作させないで5分経つとスクリーンセーバーが稼動するので、これも画面焼きつきの可能性を軽減させているかと思う。スクリーンセーバーの写真は様々に選べるので、自分のしっくり来るのを選択するといいと思う。

ちなみにこのApple TVに電源ボタンはない。設定画面からスリープに入るか、動作させないで1時間放置しておくと、自動的にスリープに入るようになっている。

そういうわけで、Apple TVのインプレッションを書いてみたが、テレビのスマートフォン的機能に比べると、動作が軽快なのは特筆すべき点である。これから少しずつ使用頻度が上がればいいと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました