スター・トレック エンタープライズ 第85話「バルカンの夜明け」

あらすじ

バルカンの始祖、スラクの教えを書いた遺跡、キルシャラを入手したアーチャーは、生き残ったシラナイトのトゥパウやトゥポルと一緒にバルカン最高司令部に向けて、足を進めた。キルシャラの存在を知らせれば、アンドリアとの交戦を望む最高司令部のヴラスの企みを阻止できる、という判断だった。しかし、シラナイトの一掃を狙うヴラスは、刺客をアーチャーたちに放つ。その頃、エンタープライズは、アンドリアのシュランと接触していた。バルカンがアンドリアに対して先制攻撃をするという話をシュランは信じず、ソヴァル大使を誘拐し、尋問するが、エンタープライズの攻撃により、ソヴァルを解放する。そして、バルカンの巡洋艦がシュラン達の前に現れ、両者は交戦状態になる。それを阻止できるのはアーチャー達だけだった。

感想

バルカンを描いた3話構成の最終章。話がかなりテンションが高く、面白いものになっている。今回はアンドリアのシュランも再び登場し、バルカンのソヴァル大使との駆け引きが興味深く描かれている。それにもまして、アーチャーがスラクの教えを学び、バルカンの精神が多少なりとも理解できたのは、論理的に言っても愉快なところである。バルカンとアンドリアの戦闘状態も話の見どころの一つだが、バルカン最高司令部のヴラスの独断判断は、最高司令部の腐敗を描いているようで、バルカンらしくないと思う。最後にヴラスが接触した相手は、おそらくロミュランだろうと思うが、ロミュランとの話はあまり描かれていないので、謎は深まるばかりである。

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