スター・トレック:ディスカバリー 第7話「正気を狂気に変えるマジック」

あらすじ

バーナムは、ディスカバリーの科学士官としての地位を得たが、まだまだバルカンに育てられた経緯から、個人的な想いを打ち出せないでいた。特に保安チーフのタイラーに対しては、そっけない態度を取ってしまっていた。そんな中、ディスカバリーは絶滅危惧種の生命体を救助する。しかし、その生命体の中には、ハリー・マッドがいた。彼は何かを企んでいるらしく、ディスカバリーを破壊してしまった。その直後、時間が戻され、バーナムはタイラーたちとパーティーの席にいた。その時間のループに感づいていたのは、スタメッツだけだった。スタメッツは胞子ドライブの影響からか、タイムループの外にいて、全ての記憶を所有していたのである。マッドはディスカバリーの胞子ドライブの秘密を探り、クリンゴンに売り払うつもりで、何度もロルカ船長を殺し、ディスカバリーの秘密を探っていたのである。その事実を受け入れたバーナムは、タイムループから逃れ、マッドの策略を阻止しようと、スタメッツらと共に行動することになる。

感想

まさか、「スター・トレック:ディスカバリー」でタイムループの話をやるとは思わなかったので、なかなか興味深く見ることができた。しかも、そのタイムループを巻き起こすのが、またまた登場のハリー・マッドで、ディスカバリーの胞子ドライブの秘密をクリンゴンに売り払おうという企みなのが、面白い。タイムループの事実を知っているのが、スタメッツというのも、面白い展開である。その一方で感情を排しているバーナムと、クリンゴンに捕虜になっていたタイラーの関係が少し進展するのは、この二人の関係を今後も描いていくのかな、と好奇心が湧いてくる。物語の本質からは外れたようなエピソードだが、過去のスター・トレックでも何回も放映されたタイムループの話をここまで面白くできたのは、秀逸だと思う。

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