佐野元春 & THE COYOTE BAND、アルバム「HAYABUSA JET I」を聞いての感想

佐野元春 & THE COYOTE BANDのニューアルバム「HAYABUSA JET I」が本日発売された。僕はネットショップで予約注文していたため、昨日、一足早く手にすることができた。いわゆるフライングゲットである。早速、夜にアルバムを通して聴いたので、その感想を綴ってみる。

まず、アルバムタイトルに衝撃を受けた。「HAYABUSA JET I」の元ネタとなった「隼ジェット」とは、佐野元春が何年か前にテレビ番組に出演した際のトークシーンで生まれたものだ。佐野元春自身が「佐野元春という名前に飽きてきたので改名したいんだよね」と話し、それを受けたダウンタウンが「どんな名前にしたいのですか?」と尋ねると、「隼ジェット、とか」と返答し、ファンを驚かせたことがきっかけである。その後も佐野元春は、新曲をリリースするたびに「Motoharu “Jet” Sano」という名称を使用してきた。そして、ここにきてアルバムタイトルにそのまま「HAYABUSA JET」を採用するとは驚きである。さらに、「I」とナンバリングされているため、好評であれば「II」もリリースされる可能性がある。

アルバムには、先行デジタル配信された「Youngbloods」と「つまらない大人になりたくない」を含む全10曲が収録されている。収録時間は約41分とやや短めではあるが、全曲が過去の元春クラシックスからの選曲であり、さらに全く新しいアレンジが施されているため、新鮮な印象を受ける。

収録曲の大半はすでにライブで披露されているため、馴染みのある楽曲が多い。しかし、「だいじょうぶ、と彼女は言った」と「虹を追いかけて」は初めての試聴となり、そのアレンジの大幅な変化には驚かされた。これらの楽曲に限らず、楽曲のタイトル自体が変更されていたり、歌詞が英語から日本語に変えられていたりと、単なる現代風のアレンジではなく、新曲のような仕上がりになっている。

特に「君をさがしている」は、かなり前からライブで演奏されていた楽曲であり、今回正式にCD音源化されたのは嬉しい。この楽曲を含め、全体的に今の時代に合うように演奏がアップデートされており、とても魅力的なアルバムに仕上がっている。

今年7月から全国ツアーが始まるが、きっとこのアルバムを中心としたセットリストになるのだろう。僕の地元である横浜公演は12月なので、まだしばらく先になるが、期待して待ちたい。

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