あらすじ
フェレンギ船では商売物の選別をしていた。艦長の指示により、武器類は商売物として取り扱ってはいけなかったので、クルーたちは不満を募らせていた。そこに異星人の船を破壊してきた謎の船がフェレンギ船の前に現れる。クルーはそれを予想していた。そして、何か協力するようなふりをしようとするが、館長に咎められる。そして、フェレンギ船も謎の船に撃墜される。
セリトスは、フェレンギ星に来ていた。グランドネーガスであるロムとリータが、フェレンギも惑星連邦に加入したいと申し出てきたからである。連邦の幹部はフェレンギが惑星連邦に加入するのは呆気ないことだと判断していたが、フリーマン艦長はその判断に疑惑を持っていた。
マリナーやボイムラーたちには、フェレンギの惑星ガイドの内容更新のための調査を指示される。そのため、ラザフォードとテンディは新婚夫婦のフリをしてフェレンギ星に降り立つ。ボイムラーもフェレンギの居酒屋梯子を目論んでいたが、ホテルに入り、テレビを見始めると、ドラマに釘付けになり、任務を放棄してしまった。
マリナーはフェレンギの友人と再会し、愚痴を放つが、飲んでいる時に他のフェレンギとあえて喧嘩を巻き起こし、大トラブルを引き起こしてしまう。
ラザフォードとテンディは新婚夫婦のフリを続けていたが、次第にフェレンギの風習についていけなくなり、ピンチに陥る。そこで、一発逆転の回避策を使うことになる。
ロムとリータとの交渉はなかなか終わらなかった。そのため、フリーマン艦長は一計を案じて、ロムとリータが惑星連邦の条件を飲まざるを得ない形で惑星連邦に加入するよう仕向ける。ロムとリータはその罠に引っかかり、惑星連邦に有利な形で加入する方向で進む。
感想
シーズン4の後半に入ってきたが、謎の船の正体が少しだけ見えてきた感はある。どうも、フェレンギが絡んでいるようである。正確にはフェレンギなのか、別の組織にフェレンギも加わっているのかわからないが、徐々に本筋に絡み始めている感はある。
今回のエピソードは、久しぶりのフェレンギ話である。しかも、「スター・トレック:ディープ・スペース・ナイン」でお馴染みのロムとリータの夫婦が再登場するので、シリーズを見続けてきた者としては、最高に笑える話になっている。ロムとリータの声を担当しているのも、「ディープ・スペース・ナイン」でロムとリータを演じた俳優さんなので、そこはファン心理をわかっているな、といったところである。
物語は、フェレンギがなんと惑星連邦に加入したいという話から、加入条件をめぐっての惑星連邦とロムとリータとの駆け引きの話と、フェレンギの惑星ガイドの内容更新をめぐるマリナーたちのドタバタ劇が並行して描かれている。フェレンギが絡むとギャグにしかならないので、並行して描かれる話はどちらもかなり笑える。特に、フェレンギのドラマにハマってしまうボイムラーの話と、新婚のフリをしていたラザフォードとテンディが、そのために窮地に陥る話は、爆笑ものである。
話はまだ4話残っているが、この先の展開が気になってくる展開だった。5.1chサラウンドの効果も結構出ていて、フェレンギ社会にいるかのような感覚を味わえるので、楽しいエピソードである。
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