TM NETWORKのSACD盤「GORILLA」を試聴しての感想

先般、ステレオサウンド社限定で、TM NETWORKのオリジナルアルバム3枚、「GORILLA」、「Self Control」、「humansystem」のSACD盤がリリースされるという話を聴き、早速注文を入れていた。

昨日、SACD3枚が届いたので、アルバムリリース順に「GORILLA」だけ、まず聞いてみた。

マスターテープはアナログテープということであるが、トラックダウンマスターを使用しているので、アナログレコード盤やCD盤に比べれば、格段に音質が良いはずである。

すでに手元にある「Gift for Fanks」や「CAROL」の時と同じ感覚で試聴してみた。全体的にボリュームは低いようであるので、AVアンプのボリュームを少し上げて試聴した。

僕の耳はすでに高音域は聞き取れないのであるが、音の生々しさという部分では、これまでのアナログレコードやCDに比べると格段に上がっていると思う。特に「SAD EMOTION」のキーボードの音色の余韻や、指パッチンの音が妙にリアルである。

また、ドラムの音に実在感があるし、宇都宮隆のボーカルも臨場感を伝えるものになっている。全般的に楽器の音が肥大せず、整理されているので、それぞれの楽器が際立っている。ブラス・セクションの生々しさは特筆である。

「Gift for Fanks」の時はさまざまなトラックダウンマスターを使って制作されていたが、今回の「GORILLA」は統一されたトラックダウンマスターを使っているので、楽曲ごとの音色の差異はない。そして、アナログマスターなので、音が太い印象がある。

まだ、「Self Control」と「humansystem」は聞けていないが、「GORILLA」の感覚からすれば、期待できそうな音質であると言える。SACDの再生環境を持っている人は多くはないと思うが、このSACDはCDとのハイブリッド盤なので、CDを再生できる環境にあれば、CDの仕様に準ずる部分はあるものの、SACD版のマスターから作ったクオリティの高いCDを聴ける。なので、TMファンならばコレクションしても良いのではないかとは思う。

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