佐野元春&THE COYOTE BANDの傑作アルバム、「今、何処」を提げての全国ツアー、ここ福岡公演は本来ならば6月11日に開催されるはずだった。しかし、なんと佐野元春が新型コロナに感染してしまい、公演は延期。佐野元春の容態も心配だし、福岡のライブはどうなるの?という心配もあったが、佐野元春の病後の容態もいいことは後のラジオ出演で明らかになったし、福岡公演は今日、7月1日の土曜日に振替公演が決まり、安堵していた。
しかし、まだ安堵するのは早かった。梅雨前線の南下に伴い、九州北部が大雨警報が出てしまったのである。天気予報通りだと、ライブ会場に行くどころか、身の危険すら危ういという状況の中、とりあえず天気予報を睨めっこしながら、7月1日を待った。
幸いなことに梅雨前線の影響は九州南部の方がひどくて、福岡市あたりは思ったほど影響がなかった。ライブの開催される7月1日の午後には雨も止んでいて、少なくとも僕の乗る鉄道は平常運転だった。
会場には早く着いて、ゆとりを持っていたのだが、ライブも無事開催された。振替公演だったために来れなかった人や、一部遠征組は新幹線で足止めを喰らって、会場に辿り着けなかった人もいたようであるが、ほぼ会場は満席状態だった。
でライブの感想だが、僕の予想を遥かに超える新機軸の演出と、THE COYOTE BANDによる素晴らしい演奏に、完全にノックアウトされた。ネタバレになるから演出のことを書けないのだが、素晴らしい演出で、「これ、ライブビデオにする時には再現するの大変だろうな」と思うぐらいに圧倒された。
演奏曲は、「今、何処」を中心にした選曲で、これも今晩改めて聞くと、今の日本の抱える問題を指摘しているように聞こえるから不思議である。選曲もそういう意図があるようにも思える。少なくとも、僕はそう思った。
ライブの時間も意外と短いのだが、選曲が充実しているために、聴き足りない、ということはない。いや、アンコールはもう少し欲しいかも。
何はともあれ、延期、振替公演とドタバタ続きのライブではあったが、終わってみれば大満足のライブで、ニコニコできたのは嬉しい。ライブで元春に声援を送れたのもようやくコロナの縛りから解放された感じだし、その他にも制限されていたことが開放されている。
まだ、ツアーは今晩の福岡で3本目なので、明日以降に見に行く人は、期待していいと思う。
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