山下達郎、松尾潔のジャニー喜多川性加害に対する意見による事務所契約打ち切りに対する見解を発表

先日からネットでバズっていたのが、音楽プロデューサーの松尾潔が、ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川の事務所所属のタレントに対する性加害に対してある種の意見を述べていたところ、所属事務所から契約打ち切りを申し立てられ、「山下達郎夫妻もそれに同意している」と言われた、と言うことをTwitterで告知し、かつ日刊ゲンダイの「松尾潔のメロウな木曜日」でも率直な見解を展開していたのである。

僕も、Twitterでの松尾潔の書き込みは見ていたし、日刊ゲンダイの「松尾潔のメロウな木曜日」を読んでも、松尾潔の言わんとすることのほうが真っ当そうに思えた。ジャニーズの性加害については、今年の春にイギリスのBBCが報道してからネット上では大きな問題にはなっていたが、日本のメディアはジャニーズに忖度しているのか、あまり報道をせず、うやむやにして問題を自然収束させようとする雰囲気すらあった。

僕個人はジャニーズに関わらず、芸能界には性問題は少なからずあるとは思っていて、ティーンエイジャーの少年少女たちが餌食になっているのではないかと思っていた節はあるが、今回のBBCの報道と松尾潔の事務所契約解除の話から、山下達郎がどう言う反論をするのか、どう言う想いでいるのかは気になった。僕は山下達郎のファンではないので関心があるわけではないが、ヒット曲の多い人なので楽曲はどうしても耳には入ってくるし、聞き馴染みもある。

松尾潔の「松尾潔のメロウな木曜日」の連載の後、山下達郎側は「サンデー・ソングブック」と言う彼がDJを務める日曜のラジオ番組で見解を述べる、と発表していたので、今日、珍しくFM福岡にチューニングし、山下達郎が何を言うか、聞いてみることにした。

ただ、その山下達郎の見解だが、言い訳をしているようにしか思えなかった。ジャニーズのタレントとしての輝きと性加害は別物である、と言う見解や、ジャニー喜多川の性加害については知らなかった発言、もしジャニーズに忖度しているように思われるのならば、僕の音楽を聞く必要もないでしょう、と言う開き直りなど、聞いていて事の大きさがわかっていないかのように思えた。

前述のように僕は山下達郎のファンではないから、彼がどうしようと彼の判断次第だとは思うが、今回の見解により、失望する人も多いのではないかとは思う。ファンの人はそれでもついていくとは思うのだが、単に楽曲が好きな人は離れていくように思える。

音楽的には素晴らしい楽曲を書く人なので、今回の対応は、残念で仕方ないし、「山下達郎はこう言う思想の持ち主なのね」と改めて実感させられる事柄ではあった。

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