スティーヴン・キングの「ザ・スタンド」映画化

[映画.com ニュース] モダンホラーの帝王スティーブン・キングの数ある小説のなかでも、最高傑作の呼び声の高い初期の大長編「ザ・スタンド」が、映画化されることが分かった。

「ザ・スタンド」は、殺人ウィルスによってほぼ死滅したアメリカを舞台に、生き残った人間たちが繰り広げる善と悪の戦いを描いた壮大な黙示録的小説。その終末感は、大ヒットテレビシリーズ「LOST」をはじめとする、のちの多くの作品に影響を与えたと言われる。

米ハリウッド・レポーター誌によれば、このほど米ワーナー・ブラザースとCBSフィルムズが共同で同作の映画化に着手することで合意。ワーナーが世界配給を手がけ、「シャッター」のロイ・リーがプロデューサーを務める。製作サイドはこれから監督と脚本家の人選に入るが、現時点ではまだ映画版が単独作品になるか、2~3部作構成になるか決定されていないという。

「ザ・スタンド」は、1994年に米ABCがゲイリー・シニーズ、モリー・リングウォルドらの主演で6時間のミニシリーズとして映像化したが、劇場用映画化は今回が初となる。80年代には、ジョージ・A・ロメロ監督が映画化に挑んだがとん挫。原作者のキングは、コラムを連載中の米エンターテインメント・ウィークリー誌に、今回の映画化についてインターネットで初めて知ったこと、スチュー・レッドマン役に関してはテレビ版のシニーズを超える俳優はいない(強いていえば次点でジェイク・ギレンホール)などのコメントを寄せている。

なお、キング原作の映画化では現在、同じく大長編小説「ダーク・タワー」を映画3部作とテレビシリーズで完全映像化するプロジェクトが進行中だ。

スティーヴン・キングは一時期ハマっていた口で、20代の頃は、それこそむさぼるように読んだ記憶がある。そして当然のごとく、その映画版も何本も見ているが、映像化すると途端に出来が悪くなるのがスティーヴン・キングの作品たるところである。出来のいい作品となると、中編とか短編の映画化で、しかも非ホラーの作品に限られて来る。例えば「ショーシャンクの空に」とか「スタンド・バイ・ミー」といった作品である。記事にもあったようにかつてTVミニシリーズで映像化されているが、今回は銀幕に復活という事で、出来がどうなるのか気になるところではある。原作はついに未読になってしまったが、とにかく長い作品だという事は知っているので、映画化は結構難産ではないかなと思ってしまう。当然1本ではなく、シリーズになる可能性があると思うが、それでも原作の雰囲気を再現できるか、少々?がついてしまう。今後の報道に期待である。

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