勝間和代「まじめの罠」光文社新書

2年ほど前に「カツマー」ブームを巻き起こし、そして1年前に大量のアンチ「カツマー」を生み出してしまった著者が自身の体験を元に記した本がこの「まじめの罠」。「まじめ」という日本人特有の性格が事態をさらに複雑化し、悪い方向に導いていくものと定義付けしてここから「非まじめ」を説いていくのが本書の特徴である。読んでいると非常に分かりやすい。しかし頭の中に一向に印象に残らない内容でもある。この本の定義によれば僕なんかも「まじめの罠」にハマっていると言えるが、じゃどのようにしたらいいのかというと、ちょっと考えてしまう。もっとも本書の定義からすれば、この考えるという事自体が「まじめの罠」から抜け出すきっかけになるといえるらしい。ちょっとした発想の転換のきっかけにもなる本だと思う。ところでこの本の書評は極めて悪い。これはアンチが批判しているのか、著者の書き方が悪いのか、よく分からないが、とにかく話題にはなる本だとは思う。

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