映画「ブルース・リー/死亡遊戯」(輸入盤4K UHD Blu-ray UK)

レビューの詳細は、GAME OF DEATH(4K UHD Blu-ray UK)|ブルース・リー/死亡遊戯|輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。

2024年最初のレビューを書く映画を何見ようかと思った時に、「BRUCE LEE at GOLDEN HARVEST」Boxセットの中で最後の4K UHD Blu-rayになる「ブルース・リー/死亡遊戯」でとりあえず締めくくるのがいいだろうと思って鑑賞した次第である。もちろん、「BRUCE LEE at GOLDEN HARVEST」Boxセットには4KではないBlu-rayバージョンの作品がまだいくつか残されているのだが、とりあえずの区切りとして、「ブルース・リー/死亡遊戯」を見ておきたいと思った。

ファンならばよく知っていると思うが、ブルース・リーが生前にクライマックスの格闘シーンだけ撮っておいた未完の作品「死亡遊戯」を流用して、全く別のストーリーとして成立させてしまったのが、この「ブルース・リー/死亡遊戯」である。ブルース・リー本人がこの世にいないのだから、当初の構想にあったストーリーで映画を作ることはできなかったのであるが、それでも代役を立てて、ブルース・リーの死亡原因の一つと噂されていた裏社会による暗殺説をストーリーに持ってくるあたり、事実は小説より奇なり、的な内容の映画である。

実際はブルース・リーは薬物の過剰接種によるショック死だったのだが、1978年当時噂されていた暗殺説を物語に持ってきて、実際のブルース・リーの葬儀シーンを映画の中に取り込んでしまうと、そのバイタリティの凄さには驚くところがある。

映画そのものは、クライマックスのブルース・リー本人のアクションシーンと、代役のアクションシーンの落差が激しく、「本物には敵わない」という事実を突きつけられてしまう。代役のアクションもサモ・ハン・キン・ポーが演出しているので、ブルース・リーの映画として見なければそれなりにいい出来だと思うのだが。

映画としては不満点の残る作品ではあるが、ブルース・リーの未完の作品「死亡遊戯」の一部が見られるだけ良しとすべき作品なのかもしれない。ただ、このクライマックスのアクションシーンも現在は結構解禁されていて、この作品じゃなければ見られないというわけでもないが。

GAME OF DEATH 4K UHD Blu-ray UKジャケット

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